本校教員の研究について、各種学会で研究報告をしました

 本年度、本校においては「数学科における批判的思考を育成する教材開発―「問題発見」と「定式化」に着目して―」「STEM系教科/領域を基軸とした教科横断的な教材開発とその実践に関する研究」「探究的な学習のデザインに関する研究―教科を横断した「授業研究」に焦点をあてて―」の3つの研究課題について、東京都私学財団の私立学校研究助成金を得て研究を進めています(8月18日記事「本校教員の研究が東京都私学財団の研究助成対象となりました」)。2学期には各学会で研究報告を行いました。

 「STEM系教科/領域を基軸とした教科横断的な教材開発とその実践に関する研究」については、108日(土)に行われた日本教科教育学会第48回全国大会(会場:愛媛大学)の第17分科会にて、オンラインにて研究報告をしました。本研究では、従来スローガン的に掲げられてきたSTEM教育について理論的な検討の必要を指摘し、教科横断的な教材開発に必要な視点について検討しました。

 また「数学科における批判的思考を育成する教材開発―「問題発見」と「定式化」に着目して―」「探究的な学習のデザインに関する研究―教科を横断した「授業研究」に焦点をあてて―」については、124日(日)に行われた日本学校教育実践学会第27回大会(会場:北海道教育大学旭川校)で口頭発表を行いました。「数学科における…」では、批判的思考を育成するために必要な教材の開発方法および教員の資質について検討し、地震を題材とした数学科での授業実践を紹介しました。「探究的な学習…」では、生徒が探究的な学習をすすめることができるようにするために教員や学校にどのような実践が求められるかを検討し、教科を横断して試験問題反省会を実施してコンピテンシーの共有をはかることや、授業目標や学び方をシラバスによって示すことの必要性などを指摘しました(写真は旭川での研究報告の様子です)。

 それぞれの学会報告では、教育学を専門とする研究者の方から貴重な意見を得ることができました。一方で今年度の研究では理論的な考察が主であったことから、今後は実践をすすめることで、よりよい教育を提供できるよう努力していきたいと思います。

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