創立70周年記念ミサ

 6月11日(火)、聖堂において学園創立70周年記念ミサを行いました。

 例年よりも梅雨入りの時期が遅いこともあり、見事な晴天に恵まれるなかにこの日を迎えました。

 はじめに学園長の山崎先生より、学園の由来と創立以来の理念についてお話がありました。ちょうど70年前の1954年6月、学校法人としての許可が得られた際には、本学園は駒場の聖ドミニコ女子修道院(当時)の一室に設けられた、小学校1年生5人のみの小さな学園でした。1962年には、その後建てられた小学校校舎を間借りする形で中学高等学校が開校し、同年9月に現在の岡本に学園全体(幼稚園・小学校・中学高等学校)・修道院が移転しました。

 (駒場にあった聖ドミニコ学園小学校校舎。創立25周年記念誌より)

 創立70周年に際し、学園に学ぶひとりひとりを尊重し、またひとりひとりが「真理を求め、自由に生きる」ことができるよう、より一層努めていきたいと思います。

 式典はドミニコ会の神父様を司祭にお迎えするなかに行われました。入祭の歌は「聖ドミニコよ」でした。この歌は、毎朝の朝礼の際に歌う聖歌のひとつでもあり、もとラテン語歌詞だったものを日本語に改めた曲です。

 式典中の音楽は、今回も管弦楽部・音楽部・高校音楽選択者の皆さんが演奏しました。また本日は管弦楽部OG有志の方々からもご協力を得ました。

 また侍者を信者の生徒が務めたほか、聖書朗読・共同祈願・奉納を生徒たちが担当しました(写真は聖書朗読の様子です)。学園が生徒一人一人の存在なくしては成り立たないということを改めて感じました。

 神父様からは、本校の教育理念である「真理を求め、自由に生きる」に関連して、真理を探究しつづけることの必要についてお話がありました。本校の教育理念は『新約聖書』ヨハネによる福音書第8章32にみえる「真理はあなたがたを自由にする」(Veritas vos liberabit.)に由来します。キリストの教えに出会うことによって自由となることを意味すると同時に、自然・人文・社会の諸科学を通じて得られた真理によって人間が解放されていくという意味をも含んでいるといえます。かつて聖ドミニコが真理を探究しつづけたように、たえず真理の門を叩く続けていくことが、この学園の根幹であります。そして真理を求めるなかで、まわりの人々の言葉や表現に耳を傾けていくことも欠かせません。そのような探究の精神のなかに、これからの本学園の躍進も存するように思います。

 その後の共同祈願では、日々の生活への感謝と、70年間の歴史と伝統の継承に向けた決意が述べられました。また教員代表の祈願では、100周年に向けての誓いが述べられました。

 そして閉祭の歌として校歌を合唱し、ミサは終わりました。その後生徒たちには記念品がひとりひとりに渡されました。先週木曜日には体育祭があるというなかで忙しい日々が続きますが、学園にとっても、そして生徒たちにとっても、充実した日々が続くように願っています。

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