ドミニコ学レポート(2学期の活動風景)その1

 開設4年目を迎えた「ドミニコ学」(総合的な学習・探究の時間)の取り組みをご紹介します。「ドミニコ学」は、〈情報収集→整理→編集・創造〉のサイクルを繰り返すことで、思考力や表現力を高めていく科目です。まずは中学校の活動についてご覧ください。

中1「他者を知る・他者と関わる」

  • 活動内容:本校の教職員はなぜ今の仕事についているのだろう
  • 活動概況:本校で勤めている教職員にインタビューを行いました。質問項目をつくるだけでなく、調査や研究を行う際の研究倫理について学び、教師や事務員になるためのプロセスや条件を調べました。インタビューの分析を漠然と行ってしまいがちですので、分析方法についての理論も学びました。理論的な内容があったため、難しいと感じた生徒も多かったようです。今回は、質的研究法のうちの、サトウタツヤ氏のTEMTrajectory Equifinality Model)を試しました。TEMは他者の意思決定の瞬間や変容の機会を可視化する手法です。分析や表現は、いきなりできるものではありません。「できなかった」とさじを投げるのではなく、根気強く使い続けることが大切です。教職員の語りを「もしも~でなかったら」と考えながらまとめている姿も見られました。

中2「岡本の魅力を発信しよう&京都ガイドブックを作ろう」

  • 活動内容:2学期前半は岡本の魅力発信ツールとして、keynoteを用いたホームページとリーフレットを作りました。後半は京都修学旅行に向けて、ガイドブック作りを始めました。
  • 活動概況: HPはサイトの構成やターゲット、カテゴリ分け、レイアウトなど、ページを見てくれる人の立場になって考え、グループごとにみんなで意見を出し合って作っていました。リーフレットも同様に手にしてくれた人のことを想像し、そこへ行ってみたいと思ってもらえるように、HPとは異なる見せ方の工夫をしていました。また、京都ガイドブック作りでは、まずは興味を持った寺社について、3人グループで情報収集を始めました。寺社紹介のページ作成は、岡本の魅力発信プロジェクトの応用として、冬休みの課題になりました。 

中3「多様な人々の生き方を見て自分の在り方を見つけよう」 

  • 活動内容:①Inspire High「社会はどう変えられる?」オードリー・タン氏、「社会問題とどう向き合う?」安部敏樹氏、「アクションはどう生み出す」ルイス・ロビン・敬氏、「社会課題をどう解決する?」アイサ・ミヘノ氏 ②社会問題の改善に貢献するアプリの企画 
  • 活動概況:1学期は社会で起きている問題を〈知る〉ことで留まっていましたが、2学期はその問題が自分たちと地続きな箇所で起こっているということ、無関心のままではいけないということを「Inspire High」を通し、学びました。またそれを踏まえ、「社会問題の改善に貢献するアプリを考えよう」をテーマにグループで考え、コンペティションを行いました。環境問題や教育の格差、動物の殺処分などの問題に対して、様々なアイデアが生まれていました。

(中3・コンペティションの様子)

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