理系コンクールで奮闘!

 この夏は学内でICTツールをつうじて、さまざまな学術関係のコンクールへの参加を生徒に呼びかけました。そして中学生、高校生の生徒が、日本学生科学賞、東京都統計グラフコンクールに研究の成果を応募しました。

 日本学生科学賞には、中学2年の生徒が「砂漠で植物が生きるために」という研究を応募しました。本研究は、砂漠における農業が食糧不足による貧困解決につながるのではないかとの考えから、サボテンを事例として砂漠で植物が生きるのに適した環境を調べ、その条件を設定するというものです。そして、砂や水の条件を変えながら、日中は温室に、夜間は冷蔵庫に入れることで砂漠の日較差を再現しました。その結果、毎日水を与えなくてもよいサボテンでも、保水性のある地面で水を与えることが必要であり、また海水では育たないということを明らかにしました。

《温室でのサボテンの観察》

 また東京都統計グラフコンクールには、高校2年の生徒が「不安は味方?」という研究を応募しました。本研究は、中高生がスポーツにおいて引き起こすケガの要因を当事者たちの心理的状況に着目しながら分析し、心理状態の改善によってケガを減らす方法について検討したものです。「不安」という身近なテーマに着目しつつ、学術的な先行研究にもとづいて詳細なデータ分析を行い、不安とうまくつき合い、「味方」に変えていくという方法を提示しました。

《統計グラフコンクールで応募したポスター》

 両研究とも今回は惜しくも受賞を逃しましたが、科学的な分析手法や考察のスキルは文系・理系を問わずこれからの社会において役立つものであり、今後そうした研究を生徒のみなさんがすすめていくうえでの大きな一歩となったように思います。

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