2022年10月05日
《教室寸景》(中学2年・国語)「歌会」
中学2年生の国語の授業にて短歌の学習を行いました。今日は授業で行った「歌会」についてご紹介します。「歌会」とは、各自が創作した短歌を相互批評する会です。今回は次のような形式で行いました。
- 夏休みの宿題で各自が創作した短歌を一首ずつ集めて、無記名の一覧を作成
- 教室で全員が机を輪に並べて、全ての短歌を一人一首ずつ輪読
- 自分が「いいね」と思った短歌を選び、その理由を一人ずつ発表
- 一人三票の相互投票を行い、翌週の授業で投票結果と全作品の作者を発表
生徒の作品は今後コンクールに応募するためここでは公開できませんが、生徒たちが投票時に添えたコメントをいくつかご紹介します。どのような短歌だったのか、想像しながらご覧下さい。
- 海と特定して書いているわけではないのに、海ってわかるのがすごい。
- 炎天下の中でふっと空を見ると空が綺麗に輝いている。イメージがすごくしやすくて良かった。
- 「十五夜の月」と表現されているところが、夏から秋に変わっている感じがしてとても良かったです。自分オリジナルの表現で短歌を作っているのも面白かったです。
- 小説に書いてありそうな表現で、たったの 1行で何か深い意味を感じたから。
- 直接海とは書いていないけれど、「青色のキラキラしている」というのが海を想像させてくれて、キラキラというのがどんな海なのかがわかっていいなと思った。また探しているあなたが特別な人なのかなというのが「キラキラ」から感じられた。
《歌会の一コマ》
多くの票を集めることよりも、「自分はこの短歌のどこを良いと思ったのか」を言葉で表現することを重視して授業を行いました。共感を集める短歌や、意外な言葉選びが印象的な短歌など、それぞれの短歌に良さがあることを生徒たちは発見していました。短歌ホットシーティングや歌会を通じて、生徒たちが「自分だけの一首」と出会ってくれたなら幸いです。