「ちょっと背伸び」石川一郎

皆さま、こんにちは❗

昨日、中学一年生の担任の先生たちに生徒の様子を聞いてみました。
3クラスあるのですが、まだ入学後の緊張でおとなしめなクラスあり、すでに元気なクラスあり、のようです。
いろいろと話が盛り上がりましたが、今年度から21世紀型教育を導入してどんな変化があるかにフォーカスしてお話をお伺いしました。
「ちょっと背伸び」
がどうやら先生たちのキーワードのようです。
まだ中学生になったばかりなので、学校のルールを教えたり、といった「しつけ」は当然きちんとされています。
ただ、先生たちが工夫しているのは、ある部分までの「しつけ」はしますが、あるところから先は思いきって手放す、そんな点を変えているのです。
例をあげると、今週遠足に行きますが、そのやり方を微妙に変えています。
従来だと班行動をして、何かあったら自分達だけで判断せず、本部にいる先生のところに行って確認するという形をとっていました。
今年は班行動はするけれど、班の中で意見が別れた時は、その解決は自分たちで考えさせるのです。
体育の授業でも考えさせる試みがされています。 
「ボールは丸い。手のひらの方向に動く」をキーワードに、いきなり股下ドリブル。
見本だけで見よう見まねでトライ。少し難しい課題に果敢に取り組むうちに、
「あ、なるほど」「こういう事ね」「できた」に繋がっています。
体は気持ちが硬くなると、可動域が狭まり、動きが悪くなります。
「苦手なことは笑ってやる」が今年の1年生の体育の合言葉です。
生徒たちは、何とか工夫しながらちょっと一段上のレベルを目指そうとしている、という話が印象的でした。
「ちょっと背伸びした課題」
生徒たちに、「言われた通りにしなさい」でなく、「全く自由にやりなさい」でもなく、ある型は教えた後に、ちょっと「自分の頭」を使わないと出来ない課題を与えること。
「言われた通りにしなさい」だと思考停止で逃げたり
「全く自由にやりなさい」だと出来そうにないものには手を出しにくい女子の特性を踏まえて
「ちょっと背伸びの課題」なら何とか工夫しながら、考えることを楽しみながら取り組もうとする。
あ、なるほどと、視界が開けた感じがした瞬間でした。
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