2月 園長ブログ

 この季節らしく寒い北風が吹き、冷たい冷気が顔に当たると痛いと感じるほど厳しい寒さが続いております。特に寒い朝でも子どもたちは、「寒い 寒い!」といいながらも楽しそうに登園しています。
 3学期というまとめの時期として、日々の活動を把握して「お仕事を完成させたい」「〇〇ちゃんと遊ぶんだ」と目的を持って登園している子も多くいます。
 幼稚園では少しずつ歌を歌う機会を増やすことができるようになりました。各部屋から聴こえる歌声は、寒空の日にも温かく響き、あらためて子どもの溢れる力を感じさせてくれます。
 子どもたちは、クラスごとに育てているヒヤシンスの成長ぶりを、毎日観察しています。カサカサした皮に包まれた球根から、白いひげのような小さな根が出始めたかと思うと、日増しにどんどん伸びていく様子を、子どもたちは不思議そうに観察しています。職員室でも3つのヒヤシンスを育てていますが、それぞれ色も大きさも、芽の成長の速さも同じものは一つもありません。白い、太い、しっかりした長い根を出しているものや、すでに青葉がぐんぐん成長しているもの、そして、やっと根を出そうかなとおっかなびっくりの球根など、それぞれが自分らしく成長していく逞しい姿は、ヒヤシンスにも個性があることにあらためて気づかされ、子どもたちの個性ある魅力的な生命力をも連想させてくれます。
 この世界には誰一人として同じ人はいません。神様は私たち一人ひとりをユニークな存在としてお造りになりました。聖書には、「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。」(Iコリ3:6)という一節があります。ヒヤシンスの水を換えたり、日なたに置いたりするのは私たち人間ですが、成長させてくださるのは神様です。それぞれに最善なものを与えてくださるのが神様ですから、個々の成長は神様の目から見たら最善のタイミングと言えるでしょう。
 このようにさまざまな気づきを与えてくれるヒヤシンスですが、毎日少しずつ芽や根が伸びて変化するその姿を見ていると、次第に愛情が湧き、とても愛おしく思えます。この愛おしさと同じ思いを持って、神様は私たちのことをいつも心に留め、守ってくださっているのでしょう。神様が必ず成長させてくださる、守ってくださるということを信じ、これからも保育に努めていきたいと思っております。

 

 

 

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