10月 園長ブログ

 今年の運動会は好天の下で行うことができました。学年毎で練習を重ねてきた演技や競技の発表は、ご家族の皆様と共に喜び合うことができる時間となりました。
 幼稚園の廊下には運動会の思い出が描かれた絵が飾られています。頑張ったことを発表できたという結果はもちろんですが、運動会の準備期間にも子どもたちの成長が垣間見られる場面がたくさんあったと、担任の先生から話がありました。一部ですが紹介いたします。

 一つめは、入園当初は自分のことだけで精いっぱいだった年少さんが、運動会練習後の着替えをする時間にとった行動です。お部屋に戻ると真っ先に廊下に出て、同じクラスの年少さんのお友だちの着替えが入った体操着袋を皆の机に配って置いていたそうです。そして、その行いを観ていたお世話係の年長さんが『素敵だね』と声をかけて、抱きしめてくれたという場面があったそうです。また、ある年中さんが、不注意から年長さんの大切にしていたものを壊してしまった時のことです。先生が気付いて話をした後、謝ることを促しましたが、わざと壊したのではなかったという気持ちもあったのか、なかなか謝ることができない年中さん。次の活動の為にその場を移動しなければならない時間でもあったので、一緒に謝ろうと先生が提案をしていたのを聞いていた当の年長さんから『自分で謝らないと○○ちゃんの気持ちは伝わらないよ。』と優しく諭され、年中さんは素直に謝ることができたそうです。そして、その言葉を聞いた担任の先生も、活動の時間を優先してしまったことを反省し、改めて待つことの大切さに気付かされたそうです。

 今年の年少さんは、運動会で『フルーツポンチ』という曲に合わせてダンスを発表しました。とてもかわいい振り付けで、年少さんも練習で踊ることを楽しんでいましたが、その様子を応援していた年中さん、年長さんが最終的には一緒に踊り出し、グラウンドにいる皆で踊っている様子がとても楽しそうでした。

 行事をはじめ、幼稚園生活の中で一緒に過ごしている子どもたちが、お互いの気持ちを感じ、周りの環境から刺激を受けて自ら成長をしようとしている様子を目にすることは、とても幸せな時間です。これからの子どもの育ちを楽しみにしながら教職員一同でより良い環境を作っていきます。

 

 

 

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