園長ブログ

 コロナ禍の2年目を私たちはまだ見えぬ収束を願って日々を過ごしています。幼稚園の子どもたちに限らず、学園内では小学校の児童、中高の生徒の皆さんも行事が中止になるなど、制限が多い中で活動を工夫しています。我慢が続く中で、「少しでも明るい気持ちになって欲しい」「学園内でのつながりを感じてほしい」という願いから、何かできないかと発案されたものが『アドベントの集い』でした。アドベント(待降節)の始まりを皆で共有することで心を寄せる機会となることを期待して計画されました。

 この学園側からの発案に“子どもの為に!”という共通の思い寄せていただいた保護者の代表である後援会や同窓会の皆さんが、形にできるよう多くの準備を積極的にお手伝いくださいました。1128日に配信された、祈りの映像と皆の願いが込められたクリスマスツリーは、多くの方々に温かさを感じてもらえるものとなり、保護者の皆様と共に、子ども達への思いやりにあふれた心で祈りをささげることができました。

 イエス・キリストの誕生の知らせを最初に受けた羊飼いたちは、その受けた恵みに感謝し、周りの人々に喜びとして伝えました。この時代では羊飼いという仕事柄、宗教的な決まりや習慣に従えない理由で虐げられていた身分でありながら、自分の物だけとせず、皆にその知らせを伝える姿勢は、現在の私たちにも大きな恵みを与えてくれています。クリスマス発表会での年長さんによる聖劇は、イエス・キリストのご降誕を祝います。

 世界中の感染状況に比べ、日本のコロナウイルスの抑え込みの現状は一過性のものでないことを願いたいところですが、この状態を悪化させないためにも一人ひとりの感染防止の対応が大切です。発表会に向けて、昨年に引き続き、幼稚園内での安全を確保しながら子どもたちは練習を重ねてきました。マスク越しの発声や密を作らないように時間的にも、場所作りにも、制限がある中で、とても前向きな姿勢で練習を積み重ねてきました。年長さんは聖劇を通して、羊飼いのように神様を拝みに行く用意ができています。そして、皆で協力して一つのものを作り上げることの大変さと協力する事の大切さを感じてくれました。

 年中さんはセリフの多い各役を、お話をよく理解して『かさじぞう』を演じてくれました。年少さんは幼稚園オリジナルの劇をオリジナルの曲に合わせて、大好きなお家の方々の前で楽しく舞台に上がってくれました。例年、待降節で行われるこのクリスマス発表会が2年目のコロナ禍でも無事に行えたことが私たちにとって大切で大きなプレゼントとなりました。

 

一覧に戻る
PAGETOP