園長ブログ

 7月半ばに入り、暑さも本格的になってきました。皆さん、元気に過ごしていますか?

日ごろ、できるだけ子どもとの関わり合いの時間を取りたいと、外遊びの時間には外に出ようと考えていますが、様々な理由でなかなか外に出ることができません。

 時々外遊びの時間に出てくる園長を見つけて、子どもたちが「園長先生こっちに来てください」と声をかけてくれます。誘われるままについていきます。ある年少さんの女の子は特に目的があるわけではなく、楽しそうな遊びをしているお友だちの近くに行ってみたり、鉄棒や遊具で遊んでいる様子を見てみたりと、私の手を引いて園庭内で歩き回ります。興味を持ちつつも、どうしようかと思案していることの共有をしたいのだろうか?と私なりに考えて、手を引かれるままについていってみます。

 以前、桜の木にはオオクワガタが来ることがあるんだよ!と話しをしたことがある年長の男の子が「園長先生クワガタを一緒に探してください」と来たので、根元の樹液が出ている近くを一緒に観察しました。競争しよう!といきなり勝負を挑まれたり、砂場近くでカレーやケーキをごちそうになったり、思い思いの遊びを通して経験を積んでいる様子、どんなことを考えているのかがわかる表現をしてくれること、それらを感じることができるとても有意義な時間を過ごしています。

 “子どもは遊びながら学ぶ”とよく言いますが、知る事、体験すること自体が楽しくて、そのすべての経験が子どもの成長に繋がり、力強さや自己教育力が育まれていることの証明だと強く感じます。机に向かって知識を得ること、周りの人から学ぶこと、それらが前向きな環境であればあるほど、子どもの学びは深いものになることは言うまでもありません。これからも子どもたちの発信を受け止め、自発的な体験を応援していきたいと思います。

 今年の夏休みも感染防止を意識しながらの行動が求められます。家族そろってのお出かけにも気を遣うことが多くなってしまうかと思われますが、こういった機会に大人からの提案や促しの時間だけでなく、子ども主体の時間を楽しんでみてはどうでしょうか。身近なもので子どもが使ってみたいもの、行ってみたいところ、作ってみたいものなどにゆっくり付き合いながら観察をすることで、考えていることやどんなことに興味を持っているかが分かり、新たな発見を楽しめると思います。目的をはっきりさせる必要はありません。子どもの『今』と過ごす時間をゆっくり楽しんでみてください。

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