園長ブログ 12月

早いもので、令和2年もあと少しとなりました。この状況下にあっても、幼稚園の子ども達はとても明るく笑顔で登園をしてくれています。感染予防のために例年とは違う準備が増え、皆で集まることを極力控えるという制限の中、出来る限りの行事を行ってきましたが、その都度子どもたちが成長を見せてくれたことは、改めて人とのつながりの中で体感することの重要さを教えてくれたように感じています。何をするにも“心配”がついてきてしまう今の状況ですが、必要なもの、大切なものを、勇気をもって自分や人の為に声を出す、行動する姿勢を持ちたいものです。

先日のクリスマス発表会で年長児が演じてくれた聖劇ではイエス様のご誕生を一番に知らされたのは羊飼いでした。聖劇で表現されるその時代では動物を扱うという仕事上、宗教的な決まりや習慣に従えないため、辛い運命を背負わなければならなかった羊飼いたちですが、神様に選ばれ、誰よりも先に救い主イエス・キリスト誕生の知らせを受け、お会いするという恵みをいただいたのです。自分たちが受けた恵みに感謝し、神様をほめたたえながら、受けた恵みを自分たちだけのものとはせず、それを人々に分け与えてくれたおかげで、周囲の人たちまでも、そして私たちまでも大きな恵みをいただいたのです。クリスマスの日、私たちも羊飼いたちのように与えられた恵みに感謝し、その恵みを自分の幸せのためだけではなく、人々の幸せのためにも分かち合えることができますように祈りましょう。イエス・キリストは「あなたたちは無償でもらったのだから、無償で与えなさい。」と言われました。羊飼いたちは、イエスのこの言葉は知らなかったでしょうが、行動をもって、私たちに同じ教えを伝えてくれました。

私たちも自分が正しいと信じたことに対して行動を伴えるようになりましょう。今年も残すところあとわずかとなりました。どうぞ、幸せなクリスマスをお過ごしいただき、新しい年をお迎えください。

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