園長ブログ 10月

今年は特に暑い夏でした。最近では、日中の暑さはあまり変わらないのに日が落ちると途端に過ごしやすくなり、秋を少しずつ感じられるようになりました。色つき始めた葉や、落ち始めたドングリを見つけることで秋の深まりをはっきりと感じられます。

子どもの成長も毎日のようにほんの少しずつの変化があるのではないでしょうか。ある日、劇的に何かができたことを親子で共に喜べることは本当に幸せな瞬間ですが、更に少しずつの変化に気付いてあげることは子どもの心の成長にとって大きな影響を与えるものに成り得ます。

季節の変化は同じペースではなく、突然夏に戻ったかのような1日があったかと思えば、冷たい雨で急に冬が来たかのような日も混ざりながら移り変わっていきます。人の営みも同様ですね。子どもの心の変化は大人以上にわかりやすいと思いがちですが、体調も含めてまだ自己分析も難しい年齢の子どもたちです。周りにいる大人がその子を良く知ろうとする必要があります。毎日の天気や季節の変化には私たちが合わせていくしかありませんが、子どもの変化には気付いてあげられることが成長の手助けに繋がります。その気付きに対しての私たち大人の働きかけは、子どもの気持ちに寄り添ったものであるでしょうか。人間本位の営みは気候にも影響を与えてしまっていますが、温暖化など急激な地球への変化を取り戻すにはどれだけの努力、時間が必要なのか、そもそも可能なことなのか、とにかく難しい問題です。子どもの心の変化に対しても、大人の都合に合わせることを優先することなく本人の気持ちを汲み取って寄り添っていきたいものですね。

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