お泊まり保育

 蝉の大合唱が夏の訪れを知らせる中、710日・11日の2日間で年長児のお泊まり保育が行われました。この日を待ちわびていた子、楽しみな気持ちもありながら心配が大きかった子、それぞれが違った気持ちで集まりました。マリア様の前でお祈りをしたり、一緒に過ごすお友達と握手をしたり、「がんばるぞ、おー!」と気合を入れたりすることで、徐々にみんなの気持ちが一つになり、笑顔でスタートすることができました。

 1日目はまず、自分も入ってしまうのではないかというような、大きいリュックの荷物整理です。自分だけで身の回りのことを整頓できるようになっている年長児だからこその時間でした。その後は近所のスーパーまでお買い物へ行き、自分の分担を懸命に探し、責任感を持って幼稚園に持ち帰りました。イベントの時間には世界で一つだけのランチクロスを作成し、2学期からのお弁当の時間がますます楽しみになりました。カレー作りでは、自分達で掘ったじゃがいもを大切そうに洗ったり切ったり炒めたり。みんなで「おいしくなーれ!」といいながら、大きいヘラでお鍋をかき混ぜ、最高においしくて、何度もおかわりしたくなるカレーが完成しました。その後も、中学生のお姉さん達に応援されながら、ミッションをクリアしていくオリエンテーリングをしたり、小学校のプールにある大きなお風呂で汗を流したりしました。夜のキャンプファイヤーではハメハメハ大王が遊びに来てくれ、一緒に歌ったり花火を見たりして楽しい時間を過ごしました。最後に一人ひとりがマリア様に感謝の気持ちを込めて、ろうそくをお捧げするキャンドルサービスの時間を持ち、暗闇にきらめく優しい光を見つめてから、眠りにつきました。

 2日目は、清々しいお日様の下でお祈りとラジオ体操をして始まりました。学園祭の制作をしたり、版画を刷ったりして、それぞれの個性溢れる作品を仕上げました。小学校の広い体育館で1学期最後の体操も行い、運動会の組み立て体操に向けての練習に汗を流しました。最後はホールに集まって、2日間お守りくださった神様へ感謝をすると共に、夏休み明けたらまた元気に遊ぼうと、歌いながら約束を交わしました。

 子ども達にとって、12日は短いようで大変長い時間だったと思います。お家の方と離れ自分自身の力で過ごすことができたこの経験は、自信という礎となって子ども達を支えてくれることでしょう。これからも自分の不安を乗り越え、様々なことに挑戦し、達成感を得たこの気持ちを忘れずに、毎日を過ごしてくれることを願っています。

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