輝き放つ金メダル

学園の卒業生や保護者の方で、多岐にわたる活躍をされている方々が大勢います。そんな方々から貴重なお話を伺う機会、

『聞かせて先輩!』が今年も行われました。今回はシドニーオリンピック柔道金メダリストの瀧本誠さんです。

瀧本さんは、2000年シドニーオリンピック柔道81キロ級の金メダリストで、現在は学園に通う児童の保護者でもあります。

そんな輝かしい栄光を掴んだ瀧本誠さんから、金メダルへの道、栄光の裏にあった想像絶する汗と涙の努力をお話していただきました。

 

大きな拍手を浴びながら登場した瀧本さん。大勢の小学生を目の前にまず、「ニューヨークへ行きたいかー!」と大きく第一声。しかし小学生はあまりにも若すぎました・・・。

あの有名なウルトラクイズの節を知りません。「なぜニューヨーク?ニューヨークてどこ?」といった反応で会場は苦笑い。しかしその状況判断はさすがメダリストで素早い。

すぐに自己紹介にうつっていきました。

 

クイズをたくさん交えて、オリンピック当時のお話をたくさん聞かせていただきました。クイズに正解した児童は前に呼ばれ、なんとオリンピックの試合で着ていた

柔道着を着させてくれるサプライズが!これは嬉しい。自分がメダリストになった気分で、最高の思い出となりました。

 

幼いころは、柔道に興味がもてなかったという瀧本さん。いたずら好きで、怒られてばかりだったとか。柔道の練習もそっちのけで道場の周りをいつも駆け回って遊んでいたそうで

す。しかし、ある時、投げられた悔しさから、勝利に執念をもち始め、どうしたら勝てるのか、どうしたら体の大きい相手を倒せるのかを熱心に考え続けるようになり、

気のすむまで研究と練習に打ち込んだそうです。他者から言われるより、自分から関心と意欲をもち、とことん熱中する。柔道に限らずこれが何よりも上達への道だそうです。

子どもたちはも、この話を熱心に聞き入っていました。

途中で質問コーナーをつくってくださいました。かっこいいアスリートを前に、子どもたちは思い思いの質問をしていましたが、予想外の質問に、返答に困ってしまう場面も。

子どもって、本当に意外な一面をもちます。

 

中には、金メダリストに勝負を挑む児童も!しかし軽々抱えられて・・・一本!!会場は大興奮で盛り上がりました。そしてついに体育教員が勝負に挑みました。実はこの講演の前

に打ち合せをしていて、瀧本さんに投げられるけれど、すぐに起き上がり金メダリストを投げ返すという設定だったのですが・・・

 

一度投げられ、すぐに起き上がり、すぐさま一本背負いの体制に入りましたが、またまた見事に投げ返され、打合せと違う展開に泣きべそをかいていました。金メダリストとして

やはり簡単に投げられるというのはプライドが許さないのでしょう。

最後の切り札として女子児童が挑戦。勇ましい構えに会場にどよめきが起こります。

 

そしていとも簡単に見事な背負い投げで一本!!ついに金メダリストを倒しました!

とっても楽しい時間となったのですが、あっという間にお別れの時間もきてしまいました。本当にありがとうございました。

金メダリストから教わった「自分の意志を強くもて!」という言葉を胸に秘め、力強い一歩を踏み出していきたいと思います。

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