江戸東京野菜を味わう

2学期に入り、6年生が「ごせき晩成小松菜」を学校の畑で育てました。「ごせき晩成小松菜」は、50種類ある江戸東京野菜の一つです。学校の近くにお住いの農家の大塚さんに畑を耕運していただき、溝を作った後、種をまきました。小松菜が虫に食べられないよう、ビニールのトンネルを作ったり、病気にならないようスプレーをまいたりするのも6年生が全部やりました。

  

収穫までの一か月、草むしりをしたり、間引きをしたりしました。大型台風が関東を直撃しましたが、ビニールのトンネルにたくさんピンを刺し、できる限りの備えをしたところ、無事に成長してくれました.

  

収穫当日、6年生の代表児童4名が朝礼で全校児童に育てた小松菜を収穫すること、翌日の給食のメニューに使ってもらうことを報告しました。収穫するときは泥だらけになってしまい大変でしたが、約30gkの小松菜を収穫することができました。

  

  翌日の給食には、小松菜と海苔のサラダが出ました。野菜が苦手な子も、6年生が心を込めて育ててくれた小松菜は残さずきれいに食べました。特に1年生たちは大喜びで、「おいしい!」と笑顔で食べていました。きっといつもお世話をしてくれるお兄さん、お姉さんの顔を思い浮かべながら食べたのでしょう。

  

江戸東京野菜を育て、給食の食材として使うことは、聖ドミニコ学園小学校として初の試みでした。6年生にとっては、朝礼で報告した時にたくさん拍手してもらえたこと、1年生が笑顔で「おいしかったよ」と言ってくれたこと、江戸東京野菜というブランド野菜を自分たちの手で育てることができたこと、その一つ一つが貴重な学びとなってくれたようです。自分たちの力、時間をつかい、下の学年の子どもたちを喜ばせることができて感動していました。「自分ができる幸せ」から、「誰かにしてさしあげる幸せ」へ。また一歩成長しました。


 

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