【聖堂朝礼】ご復活

ご復活おめでとうございます。3月31日(日)は復活の主日、復活祭でした。

イエス様は、わたしたちの罪を取り除くためにお生まれになりました。聖劇の中に出てきましたが、神様が食べてはいけないと伝えた善悪を知る木の実をアダムとエワは食べてしまいました。神様との約束を破ったことで、アダムとエワは神様の国を追われ、人間は罪を背負いながら生きていかなければなりませんでした。イエス様はご自身をささげることで、その罪を取り除いてくださいました。そのおかげでわたしたち人間の魂は神様の国に入ることが許されるようになりました。

イエス様は、十字架にかけられお亡くなりになりますが、その3日後に生き返ったのです。そのことをご復活と言います。ご復活された後、弟子たちの前にあらわれました。床に顔を伏せて拝んだり、本当にイエス様か疑ったりしました。しかしイエス様の傷を見て本当にイエス様が復活したことが分かりました。40日の間、イエス様は弟子たちに神さまの国についてお話されました。40日目に、これから弟子たちに聖霊が下り、世界中にイエス様の教えを説いていくことをイエス様はおっしゃって天に昇って行かれました。

それからイエス様のおっしゃった通り、弟子たちに聖霊が降りてきて、今まで話せなかった違う国の言葉で話すことができるようになりました。そして弟子たちは世界中に出かけて、イエス様の教えつまりキリスト教を伝えていきました。

このことをお祝いするのが復活祭です。「イースター」とも言われているこの復活祭はキリスト教の中で一番大事な行事です。復活、生まれ変わること、そして春には動植物の新しい命、誕生の喜びと重ねてお祝いをしています。「イースターエッグ」「イースターバニー」などがあります。また春に咲く色とりどりの花を飾ってお祝いをします。イースターは春とともにやってきます。つぼみから、やがて咲く花の様子は、人が成長する姿にたとえられます。寒い冬が過ぎ去り、あたたかな春が訪れ、新しい芽が出たり、美しい花が咲いたりすることと、わたしたちの人生の中で、辛く苦しい時期を乗り越え、立派に成長した姿と重なります。

イエス様は「神様を心から愛しなさい」そして「隣の人を自分と同じように愛しなさい」ということが一番大切だと教えてくださいました。神様を自分のお父さんのように大切に思い、自分の友達、すべての人を自分と同じくらい大切にしなさいと言うことです。復活祭を終えた今、もう一度生まれ変わったつもりで、イエス様がおっしゃったことを心に留めてください。つぼみから花が咲くように、新しい自分の姿を想像してみてください。自分が本当になりたい姿、本当になりたい自分を思い浮かべて、自分のするべきことを行う努力をしましょう。

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