【聖堂朝礼】四旬節

最近は、暖かさを感じる日もありますね。春が近づいています。

 

先週の木曜日は天皇誕生日の祝日でお休みだったために聖堂朝礼がありませんでした。実は前日の222日は世界中の教会で「灰の水曜日」と呼ばれる日でした。教室で担任の先生から教わった人もいると思います。

 

イエスさまが復活なさったお祝いの「復活祭」今年は49日です。この日から40日、日曜日を数えて46戻った日が「灰の水曜日」になります。

「灰の水曜日」から「復活の主日」までの期間を「四旬節」と言います。意味は 40 日です。

これは、イエスさまが人々に神さまのみことばを荒れ野で 40 日間、断食といって食べ物を食べずに、お祈りをしたことに倣っているものです。その四旬節のはじめの日が「灰の水曜日」と呼ばれます。神さまは人間を土を使って、ご自分に似せておつくりになりました。神さまは私たちを大切に作くってくださいました。神様につくられ、神様のところに帰っていきます。神様がお望みになっていることを私たちは行っているでしょうか。それを、静かに振り返る 40 日間が「四旬節」です。

 

明日は3月3日、雛祭りです。昇降口のところに雛人形が飾られていますね。

雛祭りは「桃の節句」とも言います。5月5日を端午の節句と言って、男の子のためのお祭り、3月3日は女の子のお祭り、と言われることが多いですが、桃の節句を祝うようになった昔は、男も女もなく、別の意味を持っていたそうです。

今のカレンダーは、昔のカレンダー=旧暦と=とは時期がずれています。旧暦の3月3日は、今のカレンダーで言うと4月の初めごろにあたります。ですから、桃や桜の花が咲き誇るころです。それで「桃の節句」といいます。また、この時期はお米作りの準備を始める頃にもあたります。

桃の木には、悪い気を吹き飛ばす力があると言われていました。昔の人は、桃の節句に水辺で体を清めたり、わらで作った小さな人形で自分の体をなでて穢れを人形に移して川に流したりしたそうです。こうして、自分の心の中の悪いところを取り去って、身を清めて「新しい人」になって、秋にお米がたくさんとれますように、つまり、神さまのお恵みがたくさんありますようにと祈ることが、雛祭りの始まりなのだそうです。

古い自分を捨てて、新しい人になって、神さまのお恵みがありますように、とお祈りするところは、私たちキリスト教と一緒ですね。

この四旬節の期間に、私は自分勝手になっていないか、神様の呼びかけを聞こうとしているか、振り返ってみましょう。そして復活祭に向けて、新しい自分になって新学年をスタートできるように準備しましょう。

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