【聖堂朝礼】建国記念の日

 ところで2月11日(土)でお休みでしたが、何の祝日だったかわかりますか。「建国記念の日」でした。「建国記念の日」は日本という国ができたことをお祝いする日です。でも、日本という国の形が整ったのがいつなのか、何月何日をもって日本という国ができたのか、はっきりとしたことはわかっていません。

人が集まって、お互いに助け合う仕組みを作って、少しずつ国の形ができていきました。「日本書紀」や「古事記」という昔から伝わるお話をもとに日本で初めての天皇である「神武」が天皇になった日をお祝いする日が211日でした。それをもとにして、この日に決められました。みんながお誕生日をお祝いするのと同じように日本ができたことをお祝いすることは大切です。そして日本は、78年前に生まれ変わりました。戦争で多くの人がなくなり、大変な思いをしたから、「もう他の国とは戦争をしない」と決めて、生まれ変わりました。日本がこれからも戦争をしない国として、長生きしてほしいですね。

皆さんには、今くらしている日本という国を大切にしてほしいと思っています。そして私たちが自分の国を大切にしているように他の国の人も自分の国を大切にしています。ですから他の国のこともやはり同じように大切に考えてほしいと思います。

 そして皆さんには、日本よりも、もっと大切にしてほしい国があります。どの国のことだかわかりますか?

皆さんが毎朝するお祈りに出てきます。また時々歌う聖歌にも入っています。

主の祈りでは「み国が来ますように」と祈ります。聖歌マラナタでも「主のみ国が来ますように」と歌います。み国とは、つまり、神様の国のことです。日本とかアメリカとか、一つ一つの国ではありません。世界中の人が、自分の国を超えて、「み国が来ますように」と祈り、歌っています。まだその国はできていません。いつその国ができるかは誰にもわかりません。でも、いつか来てほしいと願う気持ちをみんなが持っています。「み国」、神さまがお望みになる、そして神様がお喜びになる「み国」とは、どんな国なのでしょうか。そしてそれは、誰が、どのようにして作っていけばいいと思いますか。

それを、皆さんに考えてほしいです。

神さまはわたしたちをどこまでも大切に思って、イエスさまを私たちに贈ってくださいました。そのイエスさまは弟子たちを通して「互いに愛し合いなさい」という掟を教えてくださいました。それに気づかない人たちに対して、イエスさまは「神さま赦して下さい。この人たちは、自分が何をしているか知らないのです」と祈りました。

神さまがお喜びになる国をつくるために、今、私が何をすればいいのか、一人ひとり考えてみる機会にしてください。

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