【聖堂朝礼】節分

昔の暦(カレンダー)では立春と言って、これから春がやって来ます。でも今の気候ではこれからが一番寒くなってきます。今日も風が強くて、一段と寒く感じますね。風やインフルエンザにかからないように、あとコロナにもかからないように、手洗い、うがいをしっかりしましょう。

 立春は24()にあたります。では明日の23日は何の日でしょう。

 立春の前の日、季節を分ける区切りの日のことで「節分」と言います。本当は1年に4回節分があります。 立春、 立夏、立秋、立冬の前の日はみんな節分です。

 立春が1年の始まりになるので、昔の1年のおわりに、新しい年を元気に過ごせるように願いを込めた行事が行われました。季節の変わり目に邪気、つまり悪い気、(形に表したものが鬼になります)が生まれると信じられていました。だから、悪いことが起きないように、豆をまいて悪い鬼を追い払う行事が今私たちが行なっている節分です。なぜ豆をまくかというと、大豆には穀霊という霊が宿るといわれており、豆が「魔滅」、豆を煎るは「魔の目を射る」と読めるため、煎った大豆をまくそうです。

 「鬼は外、福は内」 と言って豆まきをしていますね。昔から伝わっていますが、 毎年給食にも節分に合わせて「鬼うち豆や「鬼を追い払うイワシを出してくださっています。

鬼は外に出ていってほしい、幸せが中に入ってきてほしい、という願いは誰もが持っていますね。では、鬼はどこにいるのでしょう。 おうちの外でしょうか、学校の外でしょうか。

いえ、そうではなくて、私たちの心の中に、実は鬼がいるのかもしれません。

 イエスさまが人々にお話をしていた時、「汚れた霊」 に憑りつかれた人が叫びました。 「あなたは私をどうしようというのですか。 あなたは私を滅ぼしに来られたのですか」

イエスさまが 「黙れ、 この人から出て行け」 と言われると、 汚れた霊はその人をけいれんさせ、大声をあげて出て行きました。 (マルコ13) 周りの人たちはそれを見て、 神様の力を感じました。

私たちは毎朝、 「主の祈り」を唱えています。 「私たちの罪をおゆるしください。 私たちも人をゆるします。 私たちを誘惑に陥らせず、悪からお救いください」

神様がどんな人もゆるして大切にしてくださるのと同じように、 私たちも人を、 相手をゆるすと私たちの心の中にいる鬼が外に出ていきます。 「鬼は外、福は内」という願いを私たちは毎日、主の祈りの中で神様に願っています。

私たちの正しい行いを邪魔する心の中の鬼を退治できるように、 お祈りをしていきましょう。

一覧に戻る
PAGETOP