【聖堂朝礼】待降節

 12月になりました。あともう少しで今年が終わろうとしています。みなさんにとってどんな年でしたか。学校では先生やお友達とたくさんの事を経験したと思います。学校はみんながいろいろなことを学ぶ場所です。「学ぶ」といってもお勉強だけではありません。「遊ぶ」ことも「友だちを作ること」も学びです。いろいろな学びをする時にうまくいくこともありますが、失敗することもありますね。それも合わせて「学び」です。自分が学ぼうとしなければ、学べません。大切なことは成功しても失敗しても、自分で行うこと、そして考えることが大切なのです。

 

「待降節」が始まりました。「待降節」は漢字で書くと「待」という字は「待つ」、「降」は「降りてくる」、「節」は「ふし」期間という意味です。つまりイエス様が神様の国から地上に降りてこられるのを私たちが待つ期間のことです。毎年、待降節の始まる日は違います。1225日、クリスマス前の4番目の日曜日が待降節の始まりです。今年は1127日でした。待降節はイエスさまがお生まれになる前に、わたしたちの心の準備をする期間です。教会では、ここから新しい年が始まります。

 祭壇の右側に、馬小屋を飾ってくれました。小学校の教員室の前の廊下のにもクリスマスツリーと一緒に飾られていますね。マリアさまやヨゼフさま、そして三人の博士や羊飼いが飾られています。イエスさまはまだいません。12月24日のミサのときに初めて飾られます。

皆さんはこれから、イエスさまをお迎えするために「霊的花束」を準備します。一人ひとり目標を立てて、分かち合う心で、誰かのために自分の心と体を使う目標を立てたことと思います。またいつもはできなかったことを今回は頑張ってみようと目標にした人もいるかもしれませんね。

私たち聖ドミニコ学園小学校では、一足早く1221日にクリスマス会を行います。その会では聖劇といって6年生が神様が宇宙や地球、太陽、星、植物、動物を6日間で作ります。最後につくられた人が神様の言いつけを守らずに、エデンの園(神様の国)から追い出されました。人々は地上で増えましたが、今の世界と同じようにお金持ちと貧しい人に分かれ、戦争が起き、苦しんでいる人たちが大勢いました。その人たちは救い主、この世界を救ってくれる方がお生まれになるのを待ち望んでいました。アブラハムからおよそ2000年後に、ついにイエス様が誕生されます。イエス様は私たちに「神様を心から愛しなさい。」そして「自分の隣の人を自分のことのように大切にしなさい。」と教えてくださいました。そしてイエス様はいつも苦しんでいる人に寄り添い、手をさしのべてお救いになりました。イエスさまはすべての人たちをお救いになるために、ご自分の心と体を最後まで使い切りました。そのイエスさまを慕って生きた聖ドミニコも、ご自分の心と体を最後まで使い切りました。

今、私たちができることを自分なりに考え、目標を立てて行動することです。それは、イエスさまがお喜びになることです。遠くで困っている人を思いやることもいいでしょう。身近な人への思いやりを行動に移すこともいいでしょう。クリスマスのお祝いの日まで、皆さん一人ひとり、はっきりと目標を立て、実際に行動して、イエスさまをお迎えできるように準備しましょう。

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