【聖堂朝礼】おにぎり献金

1025におにぎり献金がありました。皆さんがおかずを我慢した分のお金を献金してくれました。その大切なお金を世界で困っている方、苦しんでいる方たちのために使わせてもらいます。本当にありがとうございました。

 

 今、世界には、栄養のある食べ物を食べられていない子どもたちがたくさんいます。

一方で世界中の人が食べるための食料は十分に作られています。

世界中で8億人以上の人が毎日お腹を空かせて、苦しんでいます。世界の9人に1人がそれにあたります。「飢餓」とは、栄養が足りず、生活に必要な活動をするためのネルギーがない状態のことを言います。いま世界では飢餓で苦しんでいる人たちがどんどん増えているという深刻な問題を抱えています。さらにウクライナ危機による穀物・肥料・燃料が世界に回らなくなり、食料や様々な日用品、輸送に係る値段が高くなり、難民の人たちへ配る食べ物や品物が減っています。現在も貧しい国の人々はますます苦しくなっています。

2021年に、飢餓によって命の危険にさらされている人々の数は、新型コロナウイルス感染症の前の2019年と比べて1.5倍になっています。

 

 世界ではアジア ・アフリカ・ラテンアメリカ・カリブ海地域 の人たちが栄養の足りない状態である、飢餓で苦しんでいます。この方たちのおよそ5人に4人の人が開発途上国の農村部に住む貧しい農民です。

 飢餓の原因は自然の災害・国内の争い、貧しいこと3つが考えられます。

自然災害は、地震、津波、洪水、干ばつなどです。

農作物や田畑が災害を受けるとまず食べ物がなくなり、仕事がなくなってしまいます。仕事がないのでお金も手に入りません。食料も不足して人々の栄養状態が悪くなります。

 国が安定せずに国内で争う紛争による飢餓も大きな問題です。5億人の人が紛争のある地域で暮らしてるのです。

紛争が起きると、家や農地など全て捨てて避難しなければなりません。避難せずに残った人たちは、いつ攻撃があるか分からないので農作業や仕事をすることができません。そのため食料を作る事が出来ず飢餓状態になってしまいます。 

 貧しいことで飢餓になる原因は、貧しい農民は農業を行うための土地、種などを買うお金が無いために自分で農作物を作ることができません。その子どもたちは大切な働き手として使われますから、学校に通うことができず、十分な教育を受られません。勉強して知識を得ることは力を得ることです。勉強に無駄なことはありません。勉強すること、力をつけることで今の状態を良くしてい行くことができます。学校に行けない、教育を受けられないことが、いつまで貧しさや飢餓から抜け出すことができない状態をつくっています。ですから皆さんの献金は急な食料を支援する上で、また子どもたちが教科書や文房具が配られ教育を受ける上でとてもも大切です。しかし献金だけでは根本的な解決になりません。紛争をなくし平和な世界にならなければなりません。そのためには人々が暴力や武力で物事を解決しようとするのではなく、聖ドミニコがなさったように相手を受け入れ、その上で自分の言いたいことを伝えること、つまり「対話」が必要です。

 そして貧しい地域の子どもたちがきちんと教育を受け、自分たちの力で安全に生活できるように私たちのような豊かな国の人たちが協力しなければなりません。

 11月の目標は「人類愛」です。これは世界中の人たちと仲良くすること、助け合うことです。おにぎり献金を通して、今、私にできることは何かを考える機会にしてください。

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