運動会を支えてくれた5・6年生

 10月15日(土)に運動会を開催いたしました。例年では運動会当日は観戦場所を確保するためにお父さん方が早くから正門に並ぶ姿が見られます。しかしコロナ禍では、参加学年の制限などがあり、過去2年間は6年生の保護者のみの参加としたため少し寂しく、保護者のみなさまには、たいへん申し訳なく思っておりました。ようやく、3年ぶりに全学年の保護者が参加しての運動会は以前のような活気が戻ってきたように感じ、うれしく思いました。当日は、子どもたちも気持ちが高ぶり、うれしさが表情にあふれていました。皆が待ちに待った運動会を迎えているのだと感じました。
 9月の学園祭が終わると、通常では5,6年生が木曜日の放課後に行っている奉仕活動は一時休止し、運動会係活動となります。木曜日の放課後はそれぞれの係に分かれて、児童は担当の先生と一緒に当日の活動のための準備や本番を想定した練習をします。
 運動会の主役はもちろん、競技で活躍する児童です。けれども陰で運動会を支えてくれているのは、5.6年生の係活動の子どもたちです。今回はその56年生の係活動について書きたいと思います。
 係は進行、審判、記録、児童・装飾、放送、賞品、救護、用具、応援の9つあります。進行係は競技をする学年を待機場所に誘導し、競技が終わると団体旗を受け取るために1位の団体の代表選手を連れて行きます。競技が終わると児童を引率して退場します。プログラムによって段取りや動きが違いますので、間違えてはならないというプレッシャーの中で子どもたちはよくやっていました。審判は、順位をつける先生の指示で、着順通りに場所に引率しなければなりません。先生の順位をつける速さもすごいですが、それに対応している子どもたちも見事でした。記録は、競技が終わったら、その順位の点数を計算し、紅白の得点に加算する仕事です。素早く得点板に掲示し、同時に放送委員にも情報を伝えなければなりません。スピードが要求される仕事です。グラウンドなどで運動会のポスターを目にした方も多いでしょう。児童・装飾の係はポスター制作と掲示、当日には4年生以下の児童と一緒に応援し、低学年のお世話を行うなど、低学年の位置から運動会を盛り上げてくれました。放送は開会式、閉会式の進行と競技のアナウンスを緊張する中で行います。また白熱する競技の様子を熱く伝え、運動会を盛り上げてくれました。競技中はアドリブを入れるなど、見事な実況中継でした。賞品係は着順に児童に自分たちで作った金や銀などのリボンを児童に渡したり、肩に付けたりしていました。リボンをもらって喜んでいる様子に係が自然に笑顔になっている姿がすてきでした。競技中にけがをした児童は保健の先生に治療をしてもらいます。救護係はそのお手伝いをしたり、けがをして泣いている児童に優しく声をかけたりして、不安な気持ちの子どもたちを慰めてくれました。用具係は、競技が始まる前に、各競技で使用する道具を指定された場所に設置し、競技が終わったら、素早く撤収しなければなりません。各競技で段取りよく準備や撤収をし、終わるまで休みなく活動しているその体力は見事でした。オープニングの応援合戦では、大きな掛け声と息の合った振り付けで会場全体を盛り上げてくれ、とても感動しました。毎日のように昼休みや放課後を使って練習を積み重ねた成果が表れていました。運動会の始めから終わりまで、児童席で応援歌を歌い続け、みんなを盛り上げてくれました。
 このように運動会を成功させるために、陰で支えてくれた5.6年生。そしてなによりもその活動に一生懸命に取り組み、楽しんで役割を果たしていた様子がとても印象的でした。また低学年の児童に対して優しく親切に接してくれる姿がとても立派で、すてきでした。下の学年の子どもたちは、その姿にあこがれ、やがてすてきな高学年になることでしょう。聖ドミニコ学園小学校では、だれかのために自分の力を使い、だれかのために行動できる人になることを目標にしています。今年度の運動会を通して、責任感を育て、達成感を味わいながら、大きく成長した5・6年生にもう一度大きな拍手を送りたいと思います。

一覧に戻る
PAGETOP