【聖堂朝礼】創立記念日

 明後日の6月11日は何の日か分かりますか。創立記念日、つまり聖ドミニコ学園のお誕生日です。今年で68歳になります。

今から91年前の1931年10月にフランスのドミニコ女子修道会から5人のメールたちが日本にやってきて、宮城県の仙台に修道院を作りました。1950年には東京の目黒区駒場に女子修院ができました。1954年6月11日に聖ドミニコ学園が国に認められて、10月には駒場で小学校が始まりました。1962年、今から60年前に今の岡本に学園が移りました。

 では、68年前にメールたちは、どんな思いで、学園を作ろうとしたのでしょう。それは、学園の目標にあらわれています。

聖ドミニコ学園の目標は「真理を求め、自由に生きる」です。言葉や意味が少し難しいのですが、神様が聖書を通しておっしゃったみことばについてよく勉強し、自分が神様から与えられた力を人のために使うこと。周りに流されず、自分自身をしっかり持って生きていくことです。

昨年お亡くなりになったメール・トマシナが小学生のみなさんにも分かりやすい目標として考えてくださったのが、「よく生き、たくましく生き、愛し愛される人」です。

 よく生きるとは、自分の才能、能力、技術を自分のためだけでなく、他の誰かのために使うこと。

たくましく生きるとは、周りに流されず、自分で考え、行動すること。

愛し愛される人は、人に親切にし、人からも親切にされること、友だち同士仲良く学校生活を過ごすこと。

これが聖ドミニコ学園で学ぶ皆さんの目標です。そのためには、自分に何ができるか、自分の力をどう使うかを考えなければなりません。

6年生の修学旅行の東大寺のガイドさんが、南大門の柱のお話してくださいました。柱も1300年も経てばいろんなところが傷んできます。古いからと言って全てを変えてしまうのではなく、最新技術を使って補ってきたそうです。昔の人の思いを引き継いでいくことが大切だとおっしゃっていました。私も本当にそうだなと思いました。68年の中で学園が変わってきたこともたくさんあります。また建学の精神や目標など、変わっていない、変えてはいけないものもたくさんあります。ぜひ創立記念日には、皆さんもこのことについて考えてみてください。

一覧に戻る
PAGETOP