【聖堂朝礼】尊敬

  尊敬という言葉を知っていますか。1年生や2年生は少し難しいかもしれませんね。

尊敬の「尊」という字は「とうとい」という読み方もできますし、特別で、高い値打ちのあるもの、大切さのことです。

例えると、「イエス様がおっしゃったことは尊い」などのように使います。特別に大事なことです。

尊敬の「敬」は「うやまう」という読み方もできます。これは高い位の人として、大事にし、礼を尽くすことです。祝日に「敬老の日」ではお年寄りを敬い大切にする日という意味です。

尊敬という言葉は、尊く敬うことです。

あなたの尊敬する人はだれですか?「お父さん」「お母さん」かな。

尊敬する人とは、そんな人になりたいとか、あこがれる人や目標となる人のことです。

 その反対の言葉は「軽べつ」や「侮辱」です。相手を馬鹿にしたり、下に見ることです。

人の悪いところや欠点は、すぐに見つけることができます。幼稚園児にもできるくらい簡単なことです。

「○○ちゃんは意地が悪い」とか「○○君はすぐにぶってくる」とか、学校で生活していると毎日感じることがあると思います。それは自分に関わること、自分にとって嫌だなと思うところだからです。

逆に、いいところを見つけるのは難しいです。お友達のいいところ言えますか。

どんな人にもいいところがあります。けれどもそれは見つけにくいのです。

「いつも元気にだれにでもあいさつができる」とか「廊下に落ちていたごみをそっと拾ってゴミ箱に入れていた」とかなかな人に気づかれにくいですよね。また悪いことほど、強く印象が残らないことがあるからかもしれません。その人は、きっといつもそうしているから、目立たないでしょう。良い行いは、人にアピールすることではないので、それでいいのです。

 仲のいい友達のことは、良いところを知っていると思いますが、他のお友達のいいところは知っていますか。

クラス全員のいいところを言えますか。言える人はすごいですね。

いいところを探すプロがいます。さあ、それは誰でしょう。

それは、先生です。先生方はみなさんのいいところをよく知っています。

 みなさんは、自分のいいところを知っていますか。自分のいいところは伸ばしてあげましょう。

好きなことに打ちこんだり、何か目標に向けて頑張ったり、やりぬいたこと、頑張ったことは自分の力になります。結果だけをみると十分でなかったり、失敗したりするかもしれませんが、頑張ったことは自分の身についています。自分が頑張ることで、周りの友達や先生は「すごいな」と感心して、「尊敬」する心が生まれます。そして友だちのいいところを見つけることで、お互いに尊敬し、大切に付き合うことができます。

人は一人では生きていけません。わたしたちは、互いに助け合い、暮らしています。そしてそれは世界中の人たちと繋がっています。お互いの良さを認め、仲良くしていくためには、まず相手のことをわかってあげようとする心、良さを見つける目、相手の話をよく聞く耳と、そして自分の考えを伝える口を持つ必要があります。これらを持つためには、心をこめてお祈りをすること友だちを大切にすることです。友だちのことをよく見ること、そして気づいてあげることです。よく見ていると「なにか元気がないな」と気づくことがあるかもしれません。そんな時に「なにかあったの?」と声をかけて聞いてあげる事が出来たら、それは、先週マザーテレサの話をしましたが、友だちに愛を届けていることなのです。相手の話をよく聞き、相手のことをよく分かって、自分の考えを伝えていくこと、この事は、実際に聖ドミニコが行なったことです。今ロシアがウクライナに侵攻し、戦争になっています。いつ終わるか分かりません。でも、もうこれ以上人が命を落とさないように平和な解決を望みます。それには相手の話を聞き、分かってあげようとして、自分の考えを伝え、分かってもらうことが必要です。これを「対話」といいます。聖ドミニコが「対話」を通して、神様の愛を人々に伝えたように、相手の良さを分かり、尊敬する心と相手に愛をとどけられれば、戦争が終わり、平和な世界になると思います。そしてそうなって欲しいです。そしてみなさんは、まず自分の周りで、尊敬と愛を周りのお友達に届けてください。

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