【聖堂朝礼】マリア祭に向けて

2022年04月28日

　5月は冬服から夏服に替わる衣替えがあります。そして、このさわやかな季節、私たちはマリア様を讃えて、 5月の終わりにはマリア祭をして、お祈りをします。

イエスさまのお母さまであるマリア様は、ある日、天使に言われます。

「あなたは、これから神様の子どもを産みますよ。イエスと名付けなさい」

　マリア様はびっくりしました。少し困ってしまいました。でも、天使のお話が、神様からのことづけだとすぐにわかって、素敵なお返事をしました。

「はい。お言葉の通りになりますように」

さて、マリア様はそのとき、「ちょっと待ってください」とか「いやです」とはおっしゃいませんでした。神様がお望みなのですから、「はい」とすぐにお答えしました。

　そしてマリア様は「私は神さまから選ばれたのよ」なんていう自慢もしませんでした。静かに自分の心で受け止めました。

私たちもマリア様に倣って、神様がお望みになることに「はい」とお答えできるといいですね。毎日の暮らしの中で、迷ってしまうことはたくさんあります。お友達が転んでしまったら、家族がお仕事で大変そうだったら、先生が困っている様子だったら・・・

そんなときに､「どうすればマリア様に喜んでいただけるだろう」と少し考えてみましょう。

　そのマリア様にお祈りをするマリア祭に向けて、私たちは「花束」を準備します。お祝いの時にお花をいただくと嬉しいですよね。マリア様には、心の花束をお捧げしましょう。それを「霊的花束」といいます。

　5月の間、マリア様に倣って、自分にできることは何だろう? マリア様に喜んでいただけるには、どんな心を用意したらいいだろう。今から考えておいてください。友達に優しくすること、おうちの人のお手伝いを毎日すること､忘れ物をなくすこと、心をこめてお祈りをすること･･･

自分にできることを一つ決めて、5月の目標にしましょう。