【聖堂朝礼】孔子の話

7月の生活目標は「根気」です。根気とは、ものごとを飽きずに我慢づよく続ける気力のことです。みなさんは自分が根気強いと思いますか、飽きっぽくてなかなか根気が続かない方ですか。5月にマリア祭がありましたね。霊的花束では、マリア様と約束をして、それを毎日行いました。少し思い出してみましょう。

「お家のお皿洗いを手伝うこと」や「笑顔で挨拶をすること」を行った人もいるかもしれません。みなさんどうでしたか。毎日続けることができましたか。なかなか続けることが難しかった人もいるのではないでしょうか。今度はその時の自分の心を思い出してみましょう。続けられなかった人は、「他のことに気を取られてできなかった」例えば、その約束をしなければいけない時に遊びたかったり、違うことをしたくなってしまったりとかいう気持ちが出てきたのではないでしょうか。では続けられた人はどんな気持ちで、それを行っていたのでしょうか。皿洗いを手伝った人は、例えば「毎日洗っていると、洗い方が上手になってきた」とか、「お家の人に褒められた」とか何かやりがいのようなものが出てきたのではないでしょうか。そのやりがいのお陰で、飽きずに続けることができたのでしょう。毎日の勉強がなかなか続かないという人は、「遊びたい」という自分の気持ちが邪魔をしていることが多いです。「嫌だな」と思う気持ちが、他のことに気持ちが行きやすい状態になるそうです。根気強く続けていくにもまず、始めの一歩を踏み出さなければなりません。そこで必要なのは、「やる気」です。やる気を出すために、逆に「遊びたい」という気持ちを利用して、何問か解いたら遊ぼうとか、何分やったら、読みたかった本を読もうとか、やらなければならないところに「やりがい」をつけてみてはどうでしょう。また時間を決めて、その間に何問解けるかとかゲームのようにしてもいいかもしれません。「やりがい」、これは「楽しみ」と言ってもいいかもしれません。自分にとって続けることが難しいなと感じた時は、自分なりの楽しみをその作業にくっつけてみてください。

 

ここで孔子の話をしましょう。

昔、イエス様の生まれる500年以上前に、中国に講師という人がいました。孔子はもともと貧しい生まれでしたが、いろいろな人から学び、裁判官になったこともありました。でもなかなうまくいかず、その後自分で学校を作ります。その生徒たちは3000人もいたそうです。その人の教えは儒教といって、中国や韓国、そして日本にも影響を与えています。その人の弟子たちが、孔子が言っていたことをまとめて書いた論語という本の中に書かれている文を紹介します。

 

孔子の論語

『子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者』

(子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず)

これはどんな意味かというと、

先生はおっしゃいました。「いくらそのことをたくさん知しっていても、そのことを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでやる人にはかなわない」

つまり、これはどういうことかというと、サッカーを例に挙げると、サッカーにあまり興味がなくて、ルールやプレイの事を勉強した人、よりもいろいろなチームや選手を知っていたり、試合を見たりするサッカー好きな人の方がサッカーのことをよく知っています。でもそのサッカー好きも、毎日毎日サッカーを練習して、その練習も楽しんでやっている人、例えばプロサッカー選手たちにはかないません。何かを始めるとき、何かをうまくなるには「楽しむ」こと、楽しんでやることが一番ということです。そして「根気」も「楽しむ」ことで続けられるようになるでしょう。何事も「楽しむこと」を忘れずに、やってみましょう。

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