2020年10月30日
【聖堂朝礼】諸聖人の日
先週の木曜日には、青空のもとですてきな運動会ができましたね。今までとは違う形だったけれど、皆さんがグラウンドで元気に過ごす姿は、何よりのものでした。あの一日を過ごせたことが私はほんとにうれしくて、心が弾んでいました。皆さんも神様に感謝したことでしょう。
1年生は初めてとは思えないほど立派な態度でしたね。ダンスの途中で音楽が変わって「玉入れ」に切り替えるときの素早さ、そしてまた音楽が変わってダンスに戻るときの潔さが素敵でした。
2年生は「オセロ」を頑張っている仲間を挟んでダンスをしていましたが、役割分担をちゃんと頭に入れていて、さすがお兄さんお姉さんでした。
3年生の「長縄No.1決定戦」は、どのチームも自己記録を更新しました。積み重ねてきた練習が本番に生きてよかったなあ、と思いました。
4年生の「つなひき」、半分の人数での2回戦というやり方でした。隙間があったおかげで一人ひとりの姿勢がよく見えましたから、ものすごい迫力を感じました。
5年生・6年生の「クラス対抗リレー」「宅配便リレー」は、まさに高学年ならではの力強さと賢さを感じました。練習期間が全体的に短かったのに、よくできたものだと感心しました。そしてこの運動会は、新しい形だったけれど皆さんの係活動がスムーズだったので、うまくいきました。準備から大変だったことでしょう。どうもありがとう。
来週から入学試験があるので、皆さんは次の土曜日から6連休になってしまいます。しばらく学校が静かになって寂しいですが、皆さんには自分の時間を上手に使って、たくさんの読書やお手伝いなど普段できないことをできるのですから、丁寧に過ごしてほしいと思います。
そして、次の日曜日=11月1日=は「諸聖人の日」です。聖ドミニコのように、「聖」のつくすべての人を心に留めて、静かな気持ちで記念して、お祈りをします。
ドミニコはよくお祈りをしたそうです。神様を大切に思う心で、仲間たちを大切にしました。仲間たちを大切にすることを、神さまはお喜びになります。仲間を大切にすることは、神様を大切に思うお祈りにつながります。お祈りは心だけでするのではなくて、暮らしの中でもするのですね。ドミニコはそうしました。そして聖人とされました。聖ペトロも聖パウロも聖フランシスコも、私たちが名前を知らない聖人も、そのようにしました。そのすべての聖人を思い、日曜日に静かに祈ります。
お祈りを丁寧にした後は、となりの人を大切だと感じられますね。となりの人のために何かができたときに、なんだかうれしくなります。その喜びは、そのままお祈りにつながっていきます。運動会での一日、皆さんはそんなふうに、仲間のために、仲間と一緒に、自分の力を出し切った喜びが、心の中にじんわりと広がっていたことでしょう。暮らしの中で、お祈りにつながっていきました。
さて、聖ドミニコに、また諸聖人に今、目の前で会えるかといえば、目には見えません。でも、見えない誰かを心に浮かべることができたら、その誰かも「となりの人」です。地震や大雨や洪水で家がなくなってしまった人、爆弾を落とされて町ごとこわされてしまった人、病気にかかってベッドから出られない人…そんな「見えないとなりの人」を大切に思うとき、その心がそのままお祈りにつながって、神さまが受け止めてくださいます。
諸聖人に倣って、まずとなりの人、身近な人を大切にする行動を通して、毎日の暮らしの中でお祈りにつなげていきましょう。