【聖堂朝礼】しあわせな方マリア

 やっと聖堂朝礼ができると思っていましたが、今朝も雨模様で残念です。パイプオルガンの音色を早く味わいたいですね。次の機会を待つことにしましょう。

 さて、仙台のドミニコの6年生から私たちに、お祈りと折り鶴が届きました。新型ウイルスの広がりが収まるように、私たちのためにお祈りしてくれています。私たちからも感謝のお祈りを届けられたらいいですね。

 昨日、低学年の皆さんは2回目の聖堂朝礼を体験しました。1年生にとっては先週が入学してから初めての体験だったので、昨日はこの聖堂について、一つひとつを説明しました。高学年の皆さんは以前に聞いたことがあると思いますが、覚えているでしょうか。今日は聖堂で目にする一つひとつを思い浮かべて、お話を聞いてくださいね。

 

 正面のステンドグラスは16の枠がありますが、外周にあたる12の枠は時計回りに聖ドミニコの生涯が描かれています。中央の4枚は組み合わせになっていますね。聖ドミニコが、幼子イエスを抱いた聖母マリアにお祈りをしている姿です。ドミニコは丁寧に、熱心に、何度もマリア様にお祈りをしました。だからロザリオを授けられたのですね。私たちもドミニコに倣って、特にロザリオの月はマリア様に繰り返しお祈りをしましょう。

 天井のシャンデリアは何をもとにデザインされているでしょう。百合の花ですね。「マリアさまのこころ」の4番の歌詞は「マリアさまのこころ それは山百合 私たちもほしい 白い山百合」です。マリアさまにお捧げする百合の花の形がシャンデリアに生かされています。

 壁にあるライトは何の形ですか。十字架ですね。このライトに照らされた通路を歩くとき、イエスさまの歩んだ道、生き方を思い出すようにデザインされています。

 正面左側にはイエスさまが両手を広げて微笑んでいる十字架があります。ステンドグラスを作ってくださった神父様が、この聖堂のために特別に作ってくださった十字架です。ご復活の後、弟子たちと40日過ごしてから天に昇られるとき、それは弟子たちとのお別れですが「私はいつも、あなた方とともにいる」とおっしゃったことを思い出せる十字架です。

 そして正面右側には赤いランプが見える四角い箱が壁に埋まっています。「ご聖櫃」と言います。ここはご聖体となったイエスさまがいらっしゃる場所です。イエスさまは十字架にかけられる前の晩に弟子たちとお食事をします。ロビーにはその時のようすの絵がかけられていますね。イエスさまはパンを手に取って神様に感謝のお祈りをして、割ってから弟子たちに向かって「これを取って食べなさい。これは私の体である」とおっしゃいました。パンをいただくときには私を思い出してね、と弟子たちに伝えました。この大切なひとときを忘れないように「ミサ」の中でずっと続けられています。ご自分のすべてをみんなのために捧げたイエスさまが伝えてくださったことです。

 そのイエスさまのお母さんがマリアさま。いつもイエスさまを見守って、いつでも私たちを見守って、一緒にお祈りをしてくださいます。ですから、マリアさまは世界中の人々のお母さんとして慕われています。だから私たちはマリアさまにお祈りすることを忘れません。今週の聖歌「しあわせな方マリア」は「アヴェマリアの祈り」と同じ内容が昔の言葉で書かれています。歌うことは、お祈りそのものです。

 「今も死を迎えるときも 神に祈ってください」と最後に歌います。今も、いつも、私たちのいのちが終わるその時にも、マリアさま、どうぞお祈りしてください、と歌います。ロザリオの月、私たちのお祈りを心に留めてくださるマリアさまに、お祈りを通して私たちの心をお捧げしましょう。

一覧に戻る
PAGETOP