【聖堂朝礼】たくましく生きる

「強い心」と聞くと、どんなことを考えますか。またどんな人のことをいいますか。お父さん、お母さんを思い浮かべた人もいると思います。また先生、あるいはお友達が頭に浮かんだ人もいるかもしれません。「強い心」はどんな大変なことが起きても、また心が傷つくような大きな出来事があっても、すぐに立ち向かうことができる心のことを言います。

「ちょっとしたことでも、くよくよ考えてしまう」「怒られるとすぐに傷ついて立ち直れなくなってしまう」など、自分は気持ちが弱いと感じている人は多くいるのではないでしょうか。みなさんだれでも、心を強くしたいと思ったことがあるかもしれません。

 

心が強い人は、自分の考えや意志をしっかり持っている人です。

友だちの噂などはあまり気にせず、どんな時も自分が信じている事、考えている事の通りに行動しています。でも自分のことだけを考えているわけではなく、友だちのことを気にして、仲良くしながら上手に進めている人です。

 

心が強い人は、いつも前を向いて行動しています。ピンチになった時や失敗した時も、「自分はだめだ」とか「どうせうまくいかないよ」ということにはならずに、「自分ならやれる」「もっとできる」というように考え、いろいろな問題を解決していくことができます。起きた問題も自分を成長させるきっかけと考えることができます。

 

人は誰でも失敗をするし、失敗した時には気分が落ち込んでしまいます。問題が起きると、慌ててしまって、普段の行動がとれないことがあります。でも心の強い人は、そんなことがあってもすぐに気持ちを切り替えることができます。いつも、「失敗したらどうしよう」と不安な状態になったままではないので、またやり直したり、挑戦したりすることができます。

 

反対に、心が弱い人はどんな人でしょうか。

自分を友達と比べて、「自分はだめだ」と落ち込んだり、「○○さんは、いいな」うらやましく思って、恨んだり、憎んだりすることがあります。また友だちの目が気になって、自分が思っている事ができない事もあるでしょう。

心が弱い人は、細かいことでも傷つきやすいので、小さな失敗で大きく落ち込むことがあります。それで自分が傷つくのが怖くなって、何もできなくなってしまいます。行動しないことが多いのでうまくいったことも少なくて、自分に自信がなくなってしまいます。

 

失敗をした時に、責任から逃げる人も心が弱いといえます。自分に責任があるのに、「タイミングが悪かった」「〇〇さんがミスをしたから」と、周りのせいにして、自分の失敗を認めて謝ることはしません。

 

自分は心が弱いなと感じていたら、どうしたらいいのでしょう

「自分はだめだ」と自分のうまくいかない部分ばかり見て、自分をダメな人だと決めつけているとだんだん辛くなってしまいます。そんな心の弱い自分も自分なんだと認めることです。そして、自分のダメなところばかりを気にするのではなく、自分のいいところに気が付くと自分に自信が出てくるかもしれません。

 

失敗して落ち込みそうになったら「失敗も成功のもと」「成長するのチャンス」「この失敗を次の経験に活かす」と、前向きに考えてみましょう。これを繰り返していると、前向きな考え方が身について行きます。

クラスの友達の中に心が強い人がいるかもしれませんね。その人と一緒に遊んだり、過ごしたりしているとその強さの秘密が見えるかもしれません。また自分も同じようにしてみようという気持ちになってくるかもしれません。

 

目標を立てることで「達成するぞ」という気持ちが出てきます。自分で達成できるくらいの目標を作ることが大切です。1日1つ、小さな目標でいいです。今マラソンをしている人もいますね。それを続けること

努力を続けることで、心が強くなっていきます。また、達成できたということが自分に自信を与えてくれます。

失敗をすることを怖がって、行動しないと心は強く成長しません。失敗を恐れず、様々なことに自分から取り組んでみましょう。やったことがうまくいかなくてもいいのです。行動することが大切、繰り返しすることで心はしっかり強くなっていきます。

つまりは自分の気持ち次第で、心は弱くなったり、強くなったりするのです。

1月の目標は「前進する心」です。自分の目標を立て、それを達成して強い心、たくましく生きる力を育てていきましょう。

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