【聖堂朝礼】建国記念の日

 今度の日曜日、212日は建国記念の日です。建国とは日本の国が生まれた、つまり日本の国の誕生日のことです。神武天皇が橿原(かしはら)という土地で初代天皇として御即位(位についた)されたことに由来する祝日です。橿原といえば6年生が修学旅行に行った場所ですね。京都から近鉄に乗り換えて降りた駅が橿原神宮前駅でした。

 『日本書紀』という書物には、たくさんの神様が登場します。夫婦の神、イザナギとイザナミから日本の島々が生まれ、姉である太陽の神アマテラスが生まれました。弟のスサノオという神も生まれましたが、いろいろと問題を起こして追放され、スサノオは出雲(島根県)に降りてきます。神様たちは天にある神の国の高天原(たかまがはら)というところに居ました。地上はスサノオの孫のオオクニヌシが治めていました。アマテラスは地上に何度か神をやって、オオクニヌシを降参させて国を譲り受ける約束をしました。アマテラスの孫のニニギは地上に行き、国を治めるように命じられ、九州の宮崎県の高千穂に降りてきます。ニニギのひ孫のイワレヒコは高千穂から東に向かい都をつくるのに良い場所をもとめて東へと進みました。様々な困難を乗りこえ、ついにとある年の元日、今の奈良県橿原に都をおき、天皇になりました。その日を西暦に換算すると、紀元前660年2月11日になります。以来この日が日本の始まりと定められました。そしてその日から今年で2,684年目を迎えます。日本は2684歳ということになります。

 日本書紀や古事記にはいろいろな神様の物語があります。「あまのいわと」や「ヤマタノオロチ」「イナバの白うさぎ」などのお話も有名です。これを機会に読んでみるのもいいでしょう。

さて聖ドミニコ学園も来年、70周年を迎えます。誕生日を迎えることはうれしいことですね。誕生日を節目に、来年にはもっと良い自分になるようにと願い、努力していくでしょう。学校や国も同じようによくなるように日々を重ねていきたいですね。そのためにもわたしたち一人ひとりが、目の前のことを一生懸命に行うこと、そして友だちと一緒に勉強したり、遊んだり、多くの人と仲良くしましょう。それがきっと良いことに繋がっていくはずです。

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