【聖堂朝礼】わたしたちにできること

2024が始まり、元旦には能登半島地震、2日には羽田空港衝突事故と立て続けに起こり、みなさんも驚いたことと思います。特に能登半島地震は被害も大きく、地震の大きさは、最大震度7、マグニチュード7.6だったそうです。

 

震度とは、地震の揺れの強さです。震度は、日本の4000箇所もある地震計で測られています。その場所での揺れの強さを表します。日本では、0から7までの10段階で表されます。震度0は揺れを感じないことを表し、震度7は建物が倒壊するほどの強い揺れを表します。一方、マグニチュードは、地震そのものの大きさを表します。マグニチュードが大きい地震ほど、より遠くまで揺れが届きます。

この地震がいかに大きかったかは、鉄筋の建物が根元から折れるように倒れていたり、地面が盛り上がったり、へこんだりして道路を通行できない様子が映されて皆さんも分かるでしょう。

 

今、避難している人の数は17000人ほどいるそうです。被災地では、まだ震度5の地震が何度も起きています。小さな揺れも含めると1000回以上あり、現地では揺れるたびに怖い思いや不安な気持ちでいることでしょう。また避難所もいっぱいで、車に泊まっている人もいます。水分や食事が十分にとれずに避難所や車の狭いところで、座ったままの生活を送っていると、エコノミー症候群といって血液がうまく流れずに固まりやすくなる状態になる危険性もあります。

一方厳しい冷え込みも続いています。低体温症などになる場合もあるので、注意するように呼びかけられています。

 

被災した方々は今までの生活から、一変して家やご家族の方を失い、不自由で健康も脅かされている避難生活を過ごしています。そんな状況でも、避難した人々が寄り添いながら、互いをはげまして前向きにこの困難を乗り越えようとしている人もいらっしゃいます。そんな姿に人は生きる力をもっているのだと感じます。また一人ではなく、みんなが手を取り合って助け合っている姿に人のつながりの強さを感じました。

29年前の昨日、117日は阪神淡路大震災が起きました。6434人の方が亡くなった震度7、マグニチュード7.3の大きな地震でした。兵庫県の各地で祈りの集いがありました。

小学生が「震災について学ぶ中で『きょうを精いっぱい生きる』ことの大切さを痛感しました。生きたくても生きられなかった人の存在を忘れず、一日一日を精いっぱい生きていきたい」と話していたそうです。

1月の目標は「前進する心」です。

辛いこと、苦しいことがあっても、手を取り合って前に向かって、力強く生きていく人々から私たちも学ぶことがたくさんあります。わたしたちも被災地の方々のことを思い、自分たちがこれから起こるかもしれない大きな困難にそなえる準備をしておくことが大切です。また今困っている人や苦しんでいる人の事を考え、今自分たちに何ができるか考えていきましょう。

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