【聖堂朝礼】聖劇に登場する人々

前回はアドベントキャンドルについてお話しました。アドベントは待降節のこと、つまりイエス様の誕生を希望と喜びで待ち望む期間です。今待降節を過ごしていますが、6年生はクリスマス会の聖劇の準備に取り掛かっています。

 

 聖劇の最後にあらわれる3人の博士たちは、「救い主が生まれるときには、それを知らせる星が現れる」という言い伝えを知り、イエス様に会いに行きました。3の博士は遠く離れた東の国からはるばるイエス様に会いにやったきたのです。博士たちは、星空の観察と研究を積み重ねた勉強をしながら、イエス様の誕生を心待ちにしていたのでしょう。その星が現れたことで、イエス様の誕生がはっきりとわかり、大変な時間と苦労をしてエルサレムにやってきます。けれどもエルサレムの宮殿に主の姿はありませんでした。ベツレヘムでお生まれになると預言書に書かれていると聞いて宮殿を出た博士たちの前に再び星が現れ、博士たちは導かれました。そこで飼い葉桶に寝かされている幼子の姿を見た博士たちは喜びに満たされ、ひれ伏して拝み、没薬、乳香、黄金を捧げました。没薬はお医者さんが薬として使っていました。乳香は樹木から出る樹脂で、この塊を火で焚いて神様に捧げるお香にしていました。黄金はもちろん分かりますよね。

 

 一方、暮らしは貧しいけれど神に祈ることを忘れずに、毎日を暮らしていた羊飼いたちにイエス様がお生まれになったことを天使が伝えました。そのお告げを素直に信じて、伝えられた場所に行き、幼子のイエス様に出会うことができました。そしてそのことを他の人たちにも知らせに行きました。どちらの人も、心からイエス様の誕生を待ち望む人々のところに神様の目が向けられ、その導きがありました。このように地道に毎日を一生懸命に生きている人に神さまは気にかけてくださいます。

1219日の総練習で皆さんは6年生の聖劇を見ることができます。今日お話したことを心に留めて、見てください。そして6年生の演技や台詞のすばらしさもよく見てくださいね。

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