前進する心

新年、明けましておめでとうございます。元旦には能登半島地震、2日には羽田空港衝突事故と災害、事故出来事が立て続けに起こり、悲しみと不安で始まった衝撃的な2024年の幕開けとなりました。能登半島地震は最大震度7を観測し、現地の倒壊した建物、道路などの映像から地震の大きさ、被害の大きさが伺えます。亡くなられた方は今現在で168名、安否不明の方も300人以上いらっしゃいます。避難生活をされている方々は悲しみと不安しかないと思いますが、互いに助け合い、励まし合いながら過ごしている姿が印象的でした。やはり人とのつながり、支え合いが大切なのだと感じました。

また2日は、能登半島へ物資を運ぶ予定だった海上保安庁の航空機と日本航空の旅客機が衝突、炎上する事故が起こりました。その事故で、海上保安庁の航空機に乗っていた乗組員の5名の方が亡くなられました。日航機も炎上していましたが、乗客379人全員が脱出することができました。機内の映像では窓の外に炎が見え、子供の泣き叫ぶ声と客室乗務員の指示の声が聞こえました。他の乗客もパニック状態だったと思いますが、客室乗務員の方々の的確な行動と指示が、皆に冷静さを与えたのだと思います。また乗客同士で大丈夫だと声を掛け合っていた様子もありました。この大惨事にも関わらず乗客全員が脱出できたのは、機長を始め、客室乗務員の的確な行動、指示があったからでしょう。それは、不安になっている乗客を冷静にさせ、指示に従わせることで素早く、スムーズな脱出が可能になったのです。この事故から、わたしたちが日頃に行う防災訓練や引き取り訓練をきちんと行う大切さを再認識しました。
 今回のような災害や事故は本当に悲しく、辛いことですが、わたしたちにも起こりうることです。今自分に何ができるかを考えながら、被災した方々の悲しみや苦しみに寄り添い、一日も早い復興をお祈りいたしましょう。

 昨1月8日には、第56回卒業生の「成人を祝う会」が行われました。ミサの後の記念撮影では祭壇前に晴れ着を着た新成人が並び、その姿はとても華やかでした。晴れ舞台で久しぶりに会う友達同士で見せる笑顔に小学生の頃の姿がオーバーラップされました。時の流れの速さを感じながら、あの小学生たちが立派な成人に成長した姿を感慨深く眺めていました。
 成人式も人生の大きな節目です。辛いことや悲しいことに区切りをつけ、前を向いて一歩を踏み出すことは、これからの明るい未来に必要なことです。小学生は3学期という小さな節目ですが、今年度の残り数ヶ月を前に向かって進む心で学校生活を送ってほしいと願っています。

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