輝ける場所

 今年はコロナ前のように人数制限なく、たくさんの方が応援してくださる中で実施できた運動会でした。そしてたくさんの感動を味わうことができた運動会でした。一人ひとりが勝利を目指して力いっぱい走る姿、転んでも最後まで諦めず一生懸命頑張る姿がありました。その姿に会場から大きな拍手が起こり、児童たちもその声援に支えられたと思います。見ている私たちは、その頑張る姿に勇気をもらうことができました。

 4年ぶりに行った親子競技では、悪戦苦闘する中にも、子どもたちとご家族の顔には自然に笑顔が溢れていました。このような姿を見るたびに、保護者の方と子どもたちの愛情の結びつき、温かさを感じることができます。心の中がとても暖かくなるひと時でした。

 高学年のクラスリレーはやはり迫力がありました。放課後もみんなでどうしたら速くなるかを相談し、練習を重ねてきた成果が見られました。結果よりも、勝つために対話を繰り返し取り組んだ過程が大切なのだと思います。これからの人生の中で、この経験が生きてくることと思います。

 「メモリーズ2023~仲間とともに~」は6年間のダンスの集大成と言えます。グループで考えた動き、全体で合わせた動きがとても美しく、息をあせるにも多くの時間を費やしたことが想像されます。すべての動きがかわいらしかった1、2年生のダンスと比べると6年間の大きな成長がはっきりと見えました。そして、なにより5、6年生は係活動では自分の役割を果たしたこと、皆のために活動したことを喜びと捉えることができたことが大きな収穫になったのではないでしょうか。

応援団は放課後など練習を積み重ね、運動会を盛り上げ、引っ張ってくれました。今年は紅組が勝利して歓喜の声をあげ、負けてしまった白組の子どもたちは悔しさで放心状態でした。しかし最後に白組、赤組のどちらからも自然に拍手が起こりました。その互いの健闘を讃える姿が今回の運動会で最も美しいと感じた光景でした。

 

 親睦の集いは子どもたちが最も楽しみにしている行事の一つです。多くの保護者の方の力で、とても楽しい集いになりました。新しい企画の「ドミニコゴッドタレント」には在校生や教員、保護者、卒業生たち総勢15組の参加者が集まりました。その方々が披露してくれたのはダンスや歌、楽器と実に多彩で、たいへんすばらしいものでした。日頃の学校生かいつの中では、子どもたちのタレントを知らないこともあります。このような機会で、子どもたちの新たな才能を見られることはたいへんうれしいことです。また今回の子どもたちの経験は自分に勇気を与え、友だちからの見方を変えることができたのではないでしょうか。

 行事は、子どもたち一人ひとりが輝ける場所、輝きを披露できる場所です。その光を受けて、わたしたちも癒されたり、感動を与えられたりしています。行事を通して子どもたちが、成長し、自信を持って前向きに歩んでいくことができるようにと願っています。

一覧に戻る
PAGETOP