学校長ブログ

　9月9日午前7時すぎ、北アフリカのモロッコ中部でマグニチュード6.8の地震がおきました。2900人を超える人が亡くなっています。山間部の村に続く道に大きな岩が道をふさいでいるため、救援物資の届かないところがあるようです。ボランティアの方たちが食料や衣服などの生活に必要なものを届けているそうです。そして12日に同じく北アフリカのリビアで大雨による大洪水があり、7000人以上の方が亡くなりました。まだ1万人以上の行方不明者がいるそうです。電話、電気が使えない、水が出ないなど救出も進まないようです。国連や近くの国も救助や援助をしています。家や家族を失った方の気持ちを思いお祈りをしてください。そしてわたしたちに何ができるかを考えていきましょう。
　地震や洪水などの自然災害は世界でも大規模なものになっています。日本でも地震、台風、豪雨などの災害がおきます。もし災害にあった時にどう行動したらよいでしょう。自分の命、家族の命を守るためにも日頃から考えておくことが必要です。学校の避難訓練も真剣に取り組んでいきましょう。

 さて、今週の土曜日と日曜日は学園祭です。今年のテーマは「Infinite Galaxies」。「infinite」は無限、限りがないという意味です。「galaxy」は銀河ですから、「無限の銀河」という意味になります。みなさんは銀河を知っていますか。空にはたくさんの星があります。わたしたちがいる地球は、太陽の周りを回る星です。水星や火星、金星なども地球と一緒に太陽の周りを回っています。それを太陽系といいます。太陽と同じような恒星が数千億個集まってできたものが銀河です。わたしたちもその銀河の中にいます。わたしたちのいる銀河は「天の川銀河」と言います。「天の川」はみんな知っていますね。たくさんの星やガスが集まって川のように見えます。七夕では、みなさん願い事を書いたと思います。あの天の川は天の川銀河の一部分が見えているのです。
　今回の学園祭のテーマには、この銀河というとても広い宇宙で、無数にある星々のきらめきのように、この学園祭でドミニコのみなさん一人ひとりが輝いてほしいという願いが込められています。
　ステージでは1年生が歌を、4年生は劇、そしてダンスクラブの発表がありますね。ドキドキしている人もいるでしょう。多くの人が緊張すると思います。緊張することは悪いことではありませんし、緊張して当然です。失敗したらどうしようとか、心配になっている人がいると思いますが、練習した通りにやればいいんです。１学期からたくさんの練習を重ねてきましたから、もうみなさんはできているのです。緊張してドキドキが止まらなくなったら、息を大きく吸い、息を止め、今度はゆっくり息を吐いてみましょう。呼吸を整えることで緊張が和らぐと思います。肩を回して、力を抜いて、練習でやったことをやればいいだけと考えましょう。きっとうまくやれますよ。
　体育館のステージ発表だけでなく、校舎での発表もあります。図工の作品は全員が作るので楽しみにしています。英語とフランス語の同時発表、コラボレーションの発表がありますね。家庭科クラブ、図工クラブ、科学クラブも発表します。そして、6年生は修学旅行のまとめを発表します。みなさんがどんな作品を発表するのかとても楽しみです。

　みなさんは、学校で、お勉強をしたり、友だちと遊んだり、いろいろな体験をしています。またおうちに帰ってから、習い事やスポーツ、塾などで頑張っている人もいますね。それぞれが、自分の心や体にいろいろなことを吸収して、今ぐんぐんと成長している時なのです。これからどんな人に成長していくのか、限りのない可能性があります。これから自分の好きなもの、得意なものが見つかり、それをがんばっていくことで、一人ひとりの個性や良さが光り輝きます。学園祭でも、発表や作品からみんなの個性や良さが輝いてくると思います。みんなの笑顔が輝く2日間になるように頑張ってください。