夏休みに向けて

早いもので、もう7月になりました。1学期も残り2週間です。前半の学校生活、学習のまとめをし、自分自身を振り返りながら、楽しい夏休みを迎えてほしいと思います。
先日はおにぎり献金にご協力いただき、誠にありがとうございます。このおにぎり献金は2002年に児童会が全校児童に呼びかけ、クリスマス献金の一環として行ったのが始まりです。11月生活目標「人類愛」に基づき、世界の恵まれない子ども、特に飢餓に苦しむ子どもが多くいる現実に目を向けることが目的でした。そして12月の生活目標「分かち合う心」により、自分が与えられている恵みに気づき、その恵みの一部を削って、困っている人を助けることができることを理解してほしいという思いからです。今では学期ごとに1回行い、子どもたちもメッセージを書いて、思いや祈りも一緒に献金に込めています。集まった献金は児童会で話し合い、送金先を決めて送っています。2学期、3学期もご協力をお願いいたします。

線状降水帯やゲリラ豪雨など、非常に激しい雨による土砂災害や浸水、河川の洪水など災害が発生しています。私はこの線状降水帯について、今まであまり聞いたことがなかったのですが、ここ最近ニュースや新聞などで目にします。異常気象による災害は多くの被害が出ます。そのことで土地や家を失ったり、家族を失ったりしています。そんな困っている人、苦しんでいる人たちに、自分が今何をすることができるか何をすべきなのかを考えることは、高学年のテーマでもあります。学校で献金を集めて送金することも、自分たちができることの選択肢のひとつです。しかし、これだけにとどまらず、他に何ができるかを考えたり、聞いたり、調べたりすることで、自分が実行できる選択肢を広げることができます。
今の気温が昔に比べて高くなっている原因のひとつに地球温暖化があります。これにより、わたしたちにも影響が出ています。農作物の高騰、洪水、熱中症、生態系の変化などです。特に学校で気をつけたいことは熱中症です。毎日の暑さの中、子どもたちは、良く学び、よく遊び、元気に学園生活を送っています。しかし、7月はとても高い気温になりますので、教室には空調設備が整っていますが、こまめな水分補給を指導しています。子どもたち自身も、自分で自分の身を守ることを意識させたいと思います。
地球温暖化の防止を考えていくことも、大切な教育のひとつです。SDGsや環境問題について意識を高め、環境に配慮した行動をとることで、自分たちの未来を守っていくことができます。自分たちが、人のために何ができるのかをテーマとしている高学年にとって、よい学びの場となります。

これから夏休みを迎えますが、くれぐれも熱中症や川や海など水辺での遊びに注意してください。災害への備え、危険な状況を想定した知識や対応が大切です。夏休みを機会に、是非、環境のこと、自分の身を守ることなど、ご家庭で話し合ってみてはいかがでしょうか。

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