【聖堂朝礼】ルルドのマリア様

今月の聖堂朝礼ではマリア様についてお話をしています。

今聖歌でいろいろなマリア様の歌を歌っています。

5月初めの週は「あめのきさき」先週は「アヴェ・マリア」を歌い、今週の聖歌は「野ばらのにおう」です。5月11日はファティマの聖母のお話をしました。

今日は野ばらのにおうに出てくるルルドの聖母についてお話します。

 

ルルドは、南フランスのピレネー山脈のふもとの村です。村の上にはお城があります。お城からは村がよく見えます。この村には教会と病院がたくさんあります。世界中の人たちがこの村に来て、祈っています。病気の人たちも祈って、元気になりたいと思っています。

今からおよそ160年前、ルルドの村に、ベルナデッタという女の子がいました。ベルナデッタは貧しくて、学校にも行けませんでした。ある日、ベルナデッタは友だちと一緒に山へ行きました。友だちが木を拾っている間、ベルナデッタは洞窟の前で靴を脱ぎました。すると、洞窟から白い光が出てきて、美しい女性が現れました。女性はベルナデッタに笑顔で手を振りました。ベルナデッタは女性が聖母マリアだとわかりませんでした。それが1858211日のこと。聖母マリアはベルナデッタに「15日間ここに来て」と言いました。ベルナデッタは聖母マリアの言うことを聞きました。最初は人々はベルナデッタを信じませんでしたが、だんだん人々も一緒に洞窟へ行って祈るようになりました。

ある日、聖母マリアはベルナデッタに「洞窟を掘って水を飲みなさい」と言いました。ベルナデッタは洞窟を掘りました。すると、汚い水が出てきました。でも、ベルナデッタはその水を飲みました。人々もその水を飲みました。その水はだんだんきれいになって、たくさん出てきました。その水を飲んだ人たちは病気が治ったりしました。

聖母マリアはベルナデッタに「私は無原罪のおんやどりです」と名前を教えてくれました。そして「ここで教会を建ててください」と言いました。

無原罪のおんやどりとは、マリア様が生まれたときから、罪のない人だったということです。1854年にカトリック教会が正式に認めた者でした。

それはベルナデッタがマリア様に初めてあった4年前のことでした。学校に行っていないベルナデッタにはそんなことは分かるはずがありません。

カトリック教会はこの話を調べて、聖母マリアが現れたと認めました。

その後、ベルナデッタは修道院に入りました。35歳で亡くなりました。今でも彼女の体は腐らずに残っています。彼女は聖人になりました。現在、211日はルルドの聖母の記念日となっています。

 

聖堂の入り口のところにマリア様がいらっしゃいます。そのマリア様はルルドのマリア様に似せて作られたものです。いつも中庭で皆さんを見守ってくださっています。

 マリア様は身も心も神様におささげして、神様のために生きていらっしゃいました。その姿は私たちの見本となる生き方です。そして神の国に行かれてからは、私たちの望みを神様にお願いしてくださる方となられました。

今、みなさんは自分の目標やマリア様とのお約束を毎日行っていますね。そして、花を1本ずつ束ねて美しい花束になるように、霊的花束として、それを毎日の努力を積み重ねています。この5月はマリア様のような美しい心で過ごし、みんなで心を合わせてマリア祭を迎えましょう。

一覧に戻る
PAGETOP