【聖堂朝礼】聖歌アヴェ・マリア

 5月はマリア様の月、マリア祭に向けて毎週の聖歌はいろいろなマリア様の歌を歌っています。

今週の聖歌は「アヴェ・マリア」わらべ歌です。

わらべ歌とは、日本に昔からある歌で伝えられた子どものための歌のことで、遊びや生活の中で歌い伝えられてきた歌のことです。

 

アヴェ・マリア アヴェ・マリア

あなた一人はイエズス様のお母様

世界の星の数ほど多い みんなの中から選ばれました

サンタ・マリア サンタ・マリア

私たちのお祈りをどうぞお聞き入れください

弱い小さな心ですが 私たちをお守りください。

今日のこの日もいついつまでもアーメン アーメン

 “Ave”というのは、ラテン語で「こんにちは」「ごきげんよう」のような呼びかけの挨拶です。日本語へは「Ave Maria=めでたしマリア」と訳されるのが最も一般的であるようです。昔のアヴェ・マリアの祈りでは、「めでたし」と訳されていました。これは「素晴らしい」という意味です。神様に選ばれたすばらしい方という意味が込められています。星の数ほど多いたくさんの人の中から、イエス様のお母様に選ばれた人。

「サンタ」は聖なるという意味です。

マリア様はイエス様のお母様ですから、マリア様に祈ることで神様にその願いを取り次いでくれます。みなさんもおうちでお父さんに直接お願いできずに、お母さんに伝えてもらったりするでしょう。反対にお父さんに伝えてお母さんにお願いする人もいるかもしれませんが・・・

わたしたちの弱く小さい、マリア様のいつくしみで私たちを守ってください。今日もそして死を迎えるときまでいつまでもという歌です。アヴェ・マリアの祈りに似ていますね。

マリア祭でも心をこめて歌いましょう。

 

マリア祭の時に唱えるロザリオの祈りでは、アヴェ・マリアの祈りを10回唱えます。

ロザリオとはラテン語の rosarium からきています。これは「バラの冠」という意味です。それは数珠のように珠をつなげた、祈りの数を数えるための道具です。

このロザリオと聖ドミニコは深いつながりがあります。聖ドミニコが異端者と言って、キリスト教を間違った考え方で信じている人たちをキリストの教えに戻すことに力を注いでいました。しかし、初めのうちはなかなかうまくいかずに、フランスにあるアルビの大聖堂(セント・セシル大聖堂)で嘆き、祈っている時に、マリア様があらわれ、ロザリオを与えられたと言われています。その様子は絵に描かれたり、御メダイ、祭壇に彫刻されたりしています。赤ちゃんのイエス様を抱っこしたマリア様が差し出すロザリオを聖ドミニコが膝をついて、ありがたく受け取る姿があらわされています。

マリア様に助けを求め、聖ドミニコは一心に祈りました。私たちも聖ドミニコに倣い、私たちを苦しめるこの新型コロナウィルスから、一日も早く逃れることができますようにと、みんなで心を一つにしてマリア様にお祈りしましょう。

そして5月27日のマリア祭に向けて、一人ひとりが満たされた気持ちで、ひとつずつ丁寧に花を積み重ねていくように目標を達成していきましょう。

 

 今日は公開授業です。たくさんのお客様が皆さんの授業を見にいらっしゃいます。

いらっしゃるお客様は、「ドミニコの子どもたちは良く挨拶をしてくれますね」とおっしゃってくれます。いつも皆さんが、笑顔で挨拶をしてくれているからです。

またお客様が来てよかったなと思ってもらえるように、皆さんがいつものように一生懸命に、楽しんで授業に取り組んでいる姿を見せてあげてください。

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