【聖堂朝礼】ファティマの聖母

5月になって初めての聖堂朝礼です。

5月はマリア様の月です。

マリア様は人間でありながら、神様の特別な恵みを受けてイエス様のお母様となるために選ばれました。神様に心から従った方で、わたしたちの生き方の見本です。また神様に私たちの願いを取り次いでくださる方として特別にお祈りされてきました。そんな思いをもち、この5月をマリア様にささげ、祈ることをずっと昔から続けられています。

 

そして、小学校では5月30日にはマリア祭があります。

5月は一年の中で、春がやってくるのと一緒に自然の中で、たくさんの花が咲いたり、動物たちの命が誕生したり、もっとも豊かな実りが感じられる月です。またイエス様のご復活をされた喜びとこれから世界が良くなっていくという希望に満ちた月でもあります。そのため5月がマリア様の月とされています。

 

さて「のばらのにおう」という歌を知っていますか。この聖歌は再来週に歌います。

こんな歌詞です。

 

野ばらの匂う ルルドの岩屋

ファティマの丘の 楡(にれ)の林に

現れましし 救いのみ手に

揺らぎかかれる ロザリオの珠

 

意味は

野ばらのにおいが漂う ルルドの洞窟

ファティマの丘の楡の木の林の中に

現われた私たちを救ってくださるマリア様の手に

ゆらゆらとかけられている ロザリオ

 

「ルルドの岩屋」「ファティマの丘」は、それぞれマリア様があらわれた場所です。

ルルドはフランス、ファティマはポルトガルの国の町です。

ファティマの聖母というのは、1917年、今から100年以上前の513日にポルトガルのファティマという町で、3人の子どもたちルシア、フランシスコ、ジャシンタらがマリア様を見たというお話です。その3人の子どもたちは、毎月13日に同じ場所に来るようにマリア様に言われました。その後マリア様は、6回もその子どもたちに会いに来てくれて、神様やイエス様を大切にすることや、世界が平和になるように祈ることを教えてくれました。また水源のないところから水が湧き、飲んだ人は、今まで直らなかった病気が治ったりしたそうです。他にもマリア様は未来に起こる大変なことも教えてくれました。最後に会った1013日には、マリア様はたくさんの人たちに太陽が動いたり光ったりする不思議なことを見せました。当時の新聞は、太陽が空中を「ダンス」するように、またはジグザグに動いたこと、地上に向かって突き進んだ、色とりどりのまばゆい光を放ったというような、異常な太陽の動きを目撃したという人々の証言を発表しました。これらの報告によると、この現象は約10分間続いたそうです。この奇跡はカトリック教会で認められ、513日はファティマの聖母の記念日となっています

今日はファティマの聖母についてお話しました。みなさんもマリア様に心を寄せて、5月を目標をもって過ごし、みなさんの思いや行動を霊的花束としてささげましょう。

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