【聖堂朝礼】鬼は外!

 今朝は風もなく、青空が素敵です。寒いけれど、大きく深呼吸したくなるような青空です。皆さんの作ったステンドグラスが飾られましたね。太陽の光を浴びて、とてもきれいです。

  月曜日、火曜日と中学校の入学試験があったので、お客様が通る朝の時間に私は昇降口の前に立っていました。皆さんの様子を見ていたら、ドアを開けっぱなしにしないで、振り返ってきちんと閉めてくれる人がたくさんいて、ほっとしました。校舎が冷え切ってしまわないように気をつけてくれているのですね。
 そして、雨模様でしたが、ほとんどの人が庇の下を通って体育館に出入りしていたことにも安心しました。靴の裏を濡らさないようにすれば、体育館の床も濡れることがないから安心して遊べます。一人ひとりがしている小さなことで、たくさんの仲間を守っていることになります。
 今、私たちがマスクをしたり手を洗ったりすることも同じですし、電車やバスの中で大声を出したりしないことも同じです。一人ひとりがしていることは小さな心掛けかもしれませんが、それで周りの方々はウイルスを怖がらずにすみます。続けていきましょうね。

  昨日、23日は立春でした。暦の上では春がやってきます。でも今の気候ではこれから一番寒いそうです。換気をしながらも、風邪をひかないように気をつけていきましょう。 
 では、立春の前の日は? そうです、節分です。季節を分ける、と書きますね。ですから本当は1年に4回節分があります。立春、立夏、立秋、立冬の前の日はみんな節分です。でも、立春が1年の始まりにあたるので、冬から春への節分に、いろいろな行事が行われます。
 皆さんは豆まきをしたでしょうか。「鬼は外、福は内」と言って豆などをまいたりします。昔から伝わっていますが、そういえば月曜日の給食も節分に合わせてくださいましたね。鬼を追い払うイワシも、おいしいかば焼きにしていただきました。

  鬼は外に出ていってほしい、幸せが中に入ってきてほしい、という願いは誰もが持っていますね。では、鬼はどこにいるのでしょう。おうちの外でしょうか、学校の外でしょうか、外国でしょうか。
 いえ、私たちの心の中に鬼がいるのかもしれません。

  イエスさまが人々にお話をしていた時、「汚れた霊」に憑りつかれた人が叫びました。「あなたは私をどうしようというのですか。あなたは私を滅ぼしに来られたのですか」
 イエスさまが「黙れ、この人から出て行け」と言われると、汚れた霊はその人をけいれんさせ、大声をあげて出て行きました。(マルコ1-23) 周りの人たちはそれを見て、神様の力を感じました。

  私たちは毎朝、「主の祈り」を唱えています。「私たちの罪をおゆるしください。私たちも人をゆるします。私たちを誘惑に陥らせず、悪からお救いください」
 神様がどんな人もゆるして大切にしてくださるのと同じように、私たちも人を、相手をゆるすとき、私たちの心の中にいる鬼が外に出ていきます。「鬼は外、福は内」という願いを私たちは毎日、主の祈りの中で神様に願っています。

  きらいだからマスクをしない! 面倒だから消毒しなくていいや! 寒いから冷たい水で手を洗うのはやめておこう! という心の中の鬼の誘惑を退治できるように、お祈りをしていきましょう。

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