【聖堂朝礼】計画通りには

 先週の土曜日から一昨日の秋分の日まで4連休でした。ゆっくりできたでしょうか。学校の中は、この4日間の間にも、いくつかの場所がきれいになりました。気づいた人はいるでしょうか。

 この連休に、お墓参りに行った人もいるでしょうね。私たちのいのちは、いま一緒の家族や隣のお友達ばかりでなくて、わたしたちよりもずっと先に生まれて、生きて、暮らしてきた人たちとのつながりの中にあります。お墓の前で手を合わせて、ありがとう、と伝えた人もいることでしょう。

 そして、「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。昨日、5・6年生が下校するときに数人の中高生がクラブのために体育館に来ましたが、その一人が「「寒~い」って言える日が来るなんて、信じられな~い!」とつぶやきながら通り過ぎていきました。一昨日の9月22日が秋分の日。これからは昼よりも夜の時間がだんだんに長くなっていき、今までの暑さを忘れてしまうくらいに涼しさを感じる毎日になっていきます。

 そして台風はまだまだやってくるようです。今回の台風12号は、初めの予報では関東地方にうんと近づくと予想されていましたが、昨日から少しずつ東に逸れていきました。今朝も雨や風が少し強くて心配でしたが、思ったほどではなくてホッとしました。学校に無事について、お友達と会えたことを神様に感謝しましょう。

 

 今週から掃除当番や給食当番、そして5・6年生の奉仕活動やクラブ活動もだんだんに始まって、帰りのバスの時間も今まで通りになりました。高学年の皆さんが良いお手本となってくれているので、昨日は1・2年生も放課後に外で遊んだ後、ちゃんと手を洗ってから校舎に入る様子を見ることができました。そんな素敵な風景が増えてきましたね。

 私たちの毎日が少しずつだけれど元通りに近づいていくと、やはり安心します。そして、予定では今日の木曜日、聖堂朝礼の日なので、まずは4年生以上で聖堂に集まってお祈りができるように計画しましたが、今はお天気が落ち着かないので無理はしません。次の機会を待ちましょう。

 

 私たちはたいてい、これからのことについて自分なりに考えて、仲間と話し合って、周りの様子を見て、みんなが一緒に上手に過ごせるように計画を立てます。その計画がうまく行く日もありますし、そうでない日もあります。考えた通り、立てた計画通りにものごとがいつも進むとは限りません。でも、思っていた以上にうまく行く日もあったり、立てた計画とはまったく別のところで、素敵な出来事に出会ったりすることもあります。

 

 私たちが気づかないところで、神さまがそっと包んでくださっています。そしてそれに気づかないまま過ごしてしまうのが私たちです。たとえば今日もそうです。台風が上陸するのではないか、と構えていたら、案外大丈夫だった。「なんだ、平気じゃないか」と思うときにはすでに、心配していた自分、神さま何とかしてください、と願っていた自分を忘れて、守ってくださった神様に心を向けるのを忘れてしまう。でも今日が無事であるようにと夜中でも明け方でも働いてくださった警察や消防の方々、鉄道やバスの方々、ほか多くの方が「みんなの無事」を願っていました。そしてそのすべての方々を神様は、そっと包み込んでくださっていました。

 見えている景色だけでなく、見えないところにも心を向けて感謝する時、自分が立てた計画とは全く別のところで、素敵な出来事に出会えることでしょう。今日一日を大切に過ごしましょう。

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