【聖堂朝礼】全員登校1週間

 おはようございます。

 全員が登校するようになって1週間が経ちました。皆さんの元気が学校中にあふれていて、とても嬉しく思っています。

 そして、スクールバスにたくさんのお友達が乗るようになったけれど、おしゃべりをしないでいられる強さとやさしさが皆さんにはあるようですね。これからも続けてください。

 やさしさといえば、体育館でみんなが遊べるように、朝は3年生や4年生が我慢してくれています。昼休みには5・6年生が外に出てくれて、小さい皆さんのために場所をゆずってくれています。お兄さんお姉さんの強さとやさしさに助けられています。皆さんありがとう。

 6年生の立派なところもお伝えしましょう。グラウンドから帰ってきたときに、昇降口に入る前に外の水道できちんと手を洗っています。これは手がきれいになるだけでなく、水の冷たさで手先の血液が冷やされて、それが体中を流れるので、熱中症の予防にもつながります。見習いましょう。

 

 さて、この前の週末から月曜日にかけて、大きな台風が九州の西側を通り抜けていきました。九州の人たちはいくつも続けて台風に見舞われましたから、心も体も休まりません。

 また日本も大変でしたが、台風はまっすぐ北に向かって、韓国や北朝鮮の上を通っていきました。日本で伝えられるニュースはわずかですが、きっと大変な思いをしていると思います。遠く離れた人のためにお祈りすることが、皆さんならできますね。

 ちょうど1年前、東京のお隣、千葉県の房総半島に台風15号が上陸しました。電線を支える鉄塔が倒れているようすや、ゴルフ練習場のネットが倒れてお隣のおうちをつぶしてしまったようすがニュース画面に映し出されていました。朝の5時ごろに上陸した台風15号の毎秒57mという強い風で、鉄塔や強い柱が折り曲げられました。その台風でに屋根を吹き飛ばされてしまって、それなのに修理が間に合わないまま1年が過ぎてしまったおうちがたくさんあります。大きな台風はまだまだこれからもやってくるようです。自分も家族も友達も、けがをしないように、無事に過ごせるように、普段から心の備えをしておきましょう。

 

 暦の上では今はもう秋なのですが、毎日暑さが続きます。この間、吊り橋の近くでおそうじをしていたら、土の塊がやわらかく盛り上がっていました。それで、平らにしようと箒で掃いてみたら、柔らかい土の中からセミの死骸が出てきました。そうか、この土は、いのちを生き切ったセミのために、お布団をかけてあげるように、だれかが土を柔らかく載せてあげたのだな、と思いました。優しい気持ちをどうもありがとう。

 鉄棒の横にもいのちが尽きたセミがいました。こちらには蟻が周りに集まって、行列を作っていました。セミのいのちは、今度は蟻のいのちにつながっていくのでしょう。こうしてだんだんにセミが少なくなって、夏がだんだんに終わっていくようです。

 今年の夏は「特別な夏」と言われていますが、いつもの夏の姿はあちらこちらで見ることができます。秋の訪れに気づいた人もいるでしょう。神様がくださった今日の一日を感謝して、自分も友達も大切にして、ゆずり合って過ごしましょう。

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