【聖堂朝礼】朝の風景

 大雨を降らす雲は少し穏やかになったようですが、九州各地や岐阜・長野など、すでに川があふれたところでは街じゅうが水びたしになったり、道路や鉄道が途切れたりと、つらい日々を過ごしています。これから激しい雨が降ると予想されているところもあります。心配ですね。みなさんの「おにぎり献金」は九州の被災者に送る予定です。一緒にお祈りしましょう。

 今、体育館の裏の畑には、2年生が、そして給食の方々が6月半ばに植えた大豆が今ぐんぐん大きくなって、まっすぐに伸びています。この畑の土は大事に手入れされている良い土なので、植えられた種は茎をのばして、気持ちよさそうに伸びていきます。見ているだけで気持ちよくなります。
 
 今まで私は、中庭から朝の風景を見ていることが多かったのですが、この頃は駐車場のはじっこから見ることが多くなりました。まず、ごみを集めるトラックが通用門から入っていきます。7時過ぎにはスクールバスが順番にみんなを迎えに出かけます。正門から歩いて入る先生が、少し遠いところに立っている私に「おはよう」の合図をくれます。また自転車で通用門から入る先生は、近くにいる私に声を出して挨拶してくれます。
 そのあと、中高の自動販売機に入れる飲み物を積んだトラックが通用門から入っていきます。守衛さんはみんなの安全を守って、トラックと一緒に中に入っていきます。
 それから、肉屋さんや八百屋さん、パン屋さんなどのトラックやバンが駐車場に入ってきました。車からおろしている材料を見ていると、その日の給食のメニューがわかります。こうして見ていると、私たちの毎日はたくさんの人に支えられているのだと気づきます。
 そうこうしているうちに、お父さんお母さんが運転する車が、みんなを乗せて少しずつやってきます。今はドライブスルー式なので合図をしていますが、それに合わせて上手に止めて。みんなを降ろしてくれます。
 正門を見ると、スクールバスが次々に到着します。振り返って通用門を見ると、歩きのグループが砧公園の方向から上手に並んで歩いてきました。また正門の方を見ると、坂下の方向から、そして瀬田の方向からも、歩きのグループがやってきました。その頃になると、体育館から元気のよい声が聞こえ始めます。
 最後のバスが到着した後、校舎に戻ってしばらくすると、6年生が聖堂朝礼の時と同じように、みんなのために考えてくれたお祈りの声が聞こえてきました。
 毎日がリズムよく、順序通りに流れていく朝の風景を見て、私たちがとても恵まれた毎日を、平和な日々を過ごせているのだと感じます。青空の日も、雨降りの日も、少し風が強い日も、同じようなリズムで、同じように順序良く流れる朝の風景を見て、皆さんが、神さまのまいてくださった種を、一人ひとり受け取って芽を出し、茎や葉を伸ばしているんだなあ、と嬉しくなります。恵まれた毎日に感謝して、私たちをいつも見ていてくださる神様に、「ありがとう」をまず初めにお伝えしていきましょう。

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