【聖堂朝礼】主のご昇天

 今週は雨の日もありました。朝から雨が降ると、聖堂ではなくて、教室で放送を聞いていましたね。今朝のお天気はどうでしょうか。
 今週から、クラスごとにオンラインで朝礼が始まりました。先生や友達の声を聞けて、つながることができて、うれしいですね。先生もうれしく思っています。

  さて、私たちは今、マリア祭を前にして、霊的花束の準備をしています。最後までしっかり取り組みましょうね。
 実は、今はイエスさまのご復活から後の40日間の中なので、「復活節」と呼ばれる期間にあたります。この40日の間、弟子たちはたくさんのお話をイエスさまから聞いたり、一緒に過ごしたりしました。そして今度の日曜日=524日=は、イエスさまが天に昇られることを記念する主日です。

  マリア様は、天使のお告げを聞いたその日から、ご自分の毎日のすべてを神様に委ねました。起きる出来事の一つひとつには、もちろん嬉しいこともあったでしょうけれど、不思議なこと、時にはよくわからないこと、そしてものすごくつらくて悲しいことがあっても、マリア様は受け止めてきました。
 一番つらかったのは、イエスさまが十字架にかけられたことでしょう。はじめにマリア様は天使から「おめでとう、恵まれた方」と言われました。それなのに、こんなにつらい場面がやってくるとは思っていなかったでしょう。我が子が、みんなの見ている前で、はりつけにされてしまう。それは目をそむけたくなること、その場から逃げ出したくなることだったと思うのです。でもマリア様は、そんな場面でもイエスさまのそばにいらっしゃいました。あなたの痛みを、母である私も一緒に、というお気持ちだったかもしれません。
 それだけに、ご復活の日には心から安心し、喜び、神さまのなさるすべてに感謝してお祈りしたのだと想像できます。そしてそれからの40日、弟子たちと一緒に、イエスさまのそばで過ごされました。

  そんな日々を過ごして、またお別れの時がやってきます。イエスさまが天に昇られるのです。せっかく一緒に過ごせるようになったのに、です。でもきっと、このお別れの時のマリア様は、十字架にはりつけられた時の苦しみとは違う、安らぎに似たお気持ちも心のどこかにあったのではないでしょうか。

最後にイエスさまは弟子たちに告げます。
「私は世の終わりまで、いつもあなた方とともにいる」。
そして、弟子たちを祝福して天に昇られました。

 このことはすでに、預言者によって語られていました。「おとめが身ごもって男の子を産む。お生まれになるこの方は『インマヌエル』と呼ばれる。それは『神は我らとともにいる』という意味である」と。

  毎日、いろいろなことがあります。思い通りでないことの方が多いかもしれません。でもマリア様を通して私たちは勇気づけられます。神様に心を向けているとき、何があっても、神さまがそばにいてくださるのだ、ということ。マリア様に倣って歩むとき、私たちも『インマヌエル』を感じられることでしょう。聖堂に集まれない今、どうぞおうちで、ロザリオの祈りをお捧げしていきましょうね。

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