4月 園長ブログ

 いよいよ新年度が始まりました。スタートに合わせたかのようにソメイヨシノの花びらが園庭を華やかにし、チューリップも綺麗に咲きそろって子どもたちを迎えてくれました。マリア様の前に立つ遅咲きの八重桜も、満開の姿で長い期間子どもたちを楽しませてくれています。
 進級した子どもたちは、新しいクラスへの期待と、初めて来る年少さんとの出会いを楽しみにしていました。自分たちも年少さんの頃に、お兄さんお姉さんからやさしくお世話をしてもらった経験を、実によく考えていて年少さんに寄り添ってくれています。
 この時期の年少さんの姿には一人ひとりに大きな差が見られます。“初めて”の多さに心配が先行してしまう子、おうちが恋しくて泣いてしまう子、“初めて”に触れ、見ることを全身で楽しんでいる子、想像していたこととの違いに戸惑っている子など、様々な反応を見せてくれています。
 今泣いている子のほとんどが、自分の立場を理解できず不安を感じながらも、先のことを想像しようとしている子たちです。自分から周りを観察して理解していくことをゆっくり見守りたいと思います。今を楽しくスタートできた子たちもこれからいくつも“困ったな”を体験していきます。やってみたいという自発的なエネルギーと同じくらいに(困ったな→どうしよう→やってみよう)の体験は、心の成長に必要な栄養となっていきます。これから幼稚園生活を通して、あかるく・つよく・ただしくなれるよう、たくさんの経験をしていってもらいたいと思います。

  

 

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