マリア祭

 5月27日(月)、聖堂にてマリア祭を行いました。

 マリア祭は「聖母マリアの私たちにたいするたえざる慈しみを感謝しつつ、聖母の徳にならって毎日を過ごすことができるように、聖歌と祈りのうちに聖母をたたえる」行事(『学校生活の手引き』)です。

 毎年、宗教委員会の生徒たちでマリア祭のテーマを決めて実施しており、今年度は「震災の被災者のため、平和のためにマリア様の取次ぎを願う」というテーマになりました。開式に先立ち、今年度宗教委員会委員長を務める高校2年生より、テーマに関する説明がありました。

 その後聖歌「コラール」を歌い、神父様をお迎えしました。音楽部・音楽選択者(高校生)による合唱、管弦楽部・有志生徒による合奏により、聖堂内は厳かな雰囲気になりました。

 そして各クラスの代表の手により、奉納物と花束がささげられました。奉納物(霊的花束)は、HRの時間などを使って生徒たちが制作したものです。続いて聖書朗読(『新約聖書』ルカによる福音第1章26〜38節)ののち、神父様による講話がありました。講話では、能登半島地震のボランティアに行かれた経験を踏まえ、祈ることを通じて被災された方々を支援することの大切さを述べられました。

 生徒たちによる共同祈願では、家族や学校生活、天災・人災による犠牲者や世界平和に向けて、祈願がなされました。普段の暮らしの大切さを実感するとともに、世界の平和にむけて今の自分に何ができるのか、生徒それぞれが考えていたように思います。

 終わりにロザリオの祈りを唱和し、聖歌「あめのきさき」を歌ったのち、閉式しました。一人一人が聖母像の前で一礼をし、生徒たちは聖堂を後にしました。

 ちなみに、かつてのマリア祭の様子について、先日OGの方から寄贈いただいた学校新聞『ヴェリタス』15号(昭和47年〔1972〕7月)に次のような記事がありました。全校生徒が集まり旧校舎の玄関前で行っていたこと、一日がかりで行っていたことなど、今とは異なる実施形態だったようです。また写真からは日本館の姿も確認できます。日本館は平成4年〔1992〕に解体され、跡地に聖堂・カタリナ棟が建っています。

 以下、写真を含めて当時の記事を復刻します。


マリア祭行なわれる

 いつもは五月三十一日であったマリア祭が、今年は二十二日に行なわれた。

 始めに八時二十分、中・高生は体育館で山本神父様のお話を聞いた。お話の内容は「勇気と愛について。」であった。

 曇り空の中、十時三十分からデラックス玄関の前で、メール方、先生方、幼稚園から専攻科まで、全校生徒がマリア様の像をかこみ、聖歌を歌ったり、お祈りなどをし、また、マリア様をお祝いする前までの犠牲やお祈りでつくった霊的花束をお捧げした。

 午後からは、各クラスごとに神父様のお話について話し合った。

 今回は、一日がかりのマリア祭であったので、一日が充実していたが、もう少しまとまりがあったらもっとよくなったであろうという意見もあった。


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