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6月 園長ブログ

 今年は幼稚園の庭で果物がたくさん実っています。大きな夏みかんは奉仕活動でお手伝いに来てくれた皆さんにお土産としてお持ち帰りいただきました。熟して落ちた梅の実は子どもたちのおままごとの食材として毎日お皿に並べられています。
 縦割り保育、横割り保育を中心にコミュニティーが複雑に存在する聖ドミニコ学園幼稚園の6月はお友だちとの関り方にも大きな広がりが見られます。周りの人とのコミュニケーションが積極的になったと感じる子の共通点として挨拶の変化が挙げられます。幼稚園では毎朝、玄関先に立つマリア様と園長に挨拶をして園舎に入りますが、まだ周りの様子を慎重に伺うような姿勢の子、遊び時間にまず先生を求める様な姿勢の子は、朝の挨拶も消極的になりがちです。しかし、自分から周りの人との関りを持つようになってくると、人との距離感や、TPOに合わせた挨拶をしようと意識している様子が特にこの時期の年少さんには良く見られるようになってきます。
 転園してきたばかりの年中さんが、なぜ挨拶をしなければいけないのか納得がいかず、最初の頃はマリア様への挨拶に抵抗を見せていました。マリア祭でマリア様は皆のお母さんですというお話を聞くことや、毎日のお祈りを通して少しずつ身近な存在であると気付き、仲良くなったお友だちのご挨拶をお手本にして、今では心を込めてご挨拶をしています。挨拶は生活するうえで大切なものであることは確かですが、形だけでなく気持ちの良い挨拶ができるためにも、周りの人との関りを楽しんでもらいたいと願っております。