2024年06月26日
6月 園長ブログ
遅い梅雨入りの恩恵を受けて、屋外での活動も充実している6月です。この時期になると、お友だちとのつながりも、より深いかかわりに発展している様子が見られます。
例年1学期の今頃まで、聖ドミニコ学園幼稚園を卒園した1年生が園庭近くまで遊びに来る姿が見られます。卒園以降も続くかかわりを、園児も卒園生も楽しんでいます。今年は卒園生ではない小学3年生のお姉さんと年中さんとの交流が生まれたようです。お互い名前を教え合い、遊び時間に呼び合っています。小さな社会ではありますが学園内ではこのようにとても豊かなかかわりが生まれています。
アタッチメントという言葉が最近注目されています。不安や恐怖を感じたとき、特定の誰かにくっついて不安を解消し、安心感を得ようとする欲求や行動のことを指す言葉です。幼児期の子どもにとっては当然保護者がその存在となりますが、こういった特定の人とのやり取りは対人関係のひな型になっていき、成長と共に広がる人間関係にも大きく影響してくるそうです。まさに幼少期は人との距離感や信頼関係のとり方を知るべき期間ですが、多くの人とかかわる体験が必要なことは言うまでもありません。自分を見守ってくれるお父さん、お母さんだけでなく、生活の中で多くの年代の人や友達とかかわることは、とても重要なことです。長い年月をかけて培ってきた多くのコミュニティーが存在する環境をこれからも大切にしていきます。