園長ブログ

 ようこそ聖ドミニコ学園幼稚園のブログへ。私はこの四月から幼稚園長になりました武田教子です。ドミニコ修道会のシスターです。どうぞよろしく。

 

 まず、幼稚園の名前の由来を説明申し上げたいと思います。「聖ドミニコ」とは多くの方にとっては聞きなれない名前と思いますが、13世紀に南フランスで活躍なさったスペイン人の名前です。時々「コがつくから女性だと持った」と言われますが男性です。中世のヨーロッパがそうであったように、彼もキリスト教、カトリックの家に生まれ、信心深い母親に育てられ、成人して司祭(カトリックでは「神父」と呼びます)として働こうとしていましたが、たまたま南フランスで、神について間違った概念を持つ「カタリ派」の人々に出会い、この人々と話し合っているうちに、神について間違った概念(理解)を持つことが、どんなに人を窮屈にし、不幸にするかということを見て、神がどんな方で、どんなに人間を幸せにしたいと望んでいらっしゃるかということを伝えるために一生をかけた方です。

 アルビ派の害に気が付いて心を痛めたのは彼だけでなく、時の教皇インノセント三世もアルビ派のために心を砕き、勅使を派遣して彼らを正統信仰に戻そうと努力なさいましたが、効果がありませんでした。アルビ派の宣教師たちは聖書に詳しく、厳しい生活を送り、民心を惹きつけており、当時のカトリックの司祭たちはこれに対抗できなかったのです。

  そこへディエゴ司教とその伴侶ドミニコが現れました。そして彼らはその知識と、相手に対する尊敬と愛情をもって、彼らの考えを聞き、答えることで、彼らの考えを正すことに成功しました。

  ドミニコの弟子として私たちも、「人々の幸せを心から望み、そのために社会の一員として、人びととともに幸せに生きる人々を育てたい」と願っています、グローバル化の時代です。世界をお創りになり、支えていらっしゃるよき協力者として、ドミニコのように自分の役割を積極的に果たす人に成長してもらいたいと願って、我々職員は日々、園児の人生の基礎作りに励んでいます。

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