高1・沖縄修学旅行(平和学習編②)

 前回に引き続き、高校修学旅行での平和学習についてお伝えします。

 3日目に、ひめゆりの塔・平和記念資料館を訪れました。「ひめゆり学徒隊」は沖縄戦の際に沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の生徒たちを陸軍の看護要員として動員した組織です。学徒隊として動員された生徒たちの年齢は、修学旅行で訪れる生徒たちの年齢にも重なります。ここでは職員の方の説明とともに、当時動員された宮城喜久子さんのお話をVTRにてお聞きしました。言葉にするにも恐ろしい凄惨な戦場のお話を通じて、二度とこのような戦争を繰り返してはならないということを改めて痛感しました。生徒たちは、「あまりにも壮絶な話でしたが、目を背けてはいけないことだと思いました」とお聞きした話を振り返っていました。また「お話の中で、無知であることが一番恐ろしいとおっしゃっていて、私たちはこれから多くの知識を身につけて後世に伝えていかなくてはいけない」と感想を述べる生徒もいました。

 また3日目には平和の礎にも訪れました。沖縄戦で亡くなった方々の名前が刻まれています。平和であるということの意味は何か、また平和であるためには何が必要か、他人事ではなく自分事として考えなければならないことを実感しました。

 最終日の4日目には、安里カトリック教会にて平和祈願ミサに与りました。オルガン伴奏や聖書朗読、共同祈願、侍者、そして聖歌隊も生徒たちから構成されるこのミサのなかで、修学旅行で思ったこと、気づいたことを胸に全員が祈りを捧げていました。旅行中の楽しい出来事、深く考えさせられた出来事のひとつひとつが、これからの高校生活をより豊かにしてくれることでしょう。

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